600-1 ▼ コンビニで大人同士が喧嘩する姿から思うこと
コンビニで、シニア男性が大声で怒鳴っているところに遭遇しました。。
彼はどうやらタバコを買いたかったらしいのですが、欲しい商品の番号が読めなかったのですね。
最初から喧嘩腰で言いつのり、店員さんもむっとしたのか対応がつっけんどんで、どんどん話がこじれて、騒ぎが大きくなってしまったようです。
その様子を見ていて、助けを求めるには「うまく伝える力」が必要だなと痛感しました。
この騒動は、喧嘩両成敗のお互い様とはいえ、どうもシニア男性の分が悪い。
番号が読めないのだが○○が欲しい、と冷静に頼めば、こうはならなかったのではないかと思います。
そう言えない心境も事情もあったのでしょうが、社会生活をスムーズに送るには、それなりのやりとりの仕方があるものですね。
600-2 ▼ 助けを求めるために必要な力
生きていれば誰でも、周囲に助けを求める機会があります。
配慮を必要とする子供たちは、特にその機会が多くなるでしょう。
周囲に助けを求めると一口で言いますが、そのためにはさまざまな力が必要です。
- 自分一人でできることと、助けを得ればできることがわかる
- 何をどのようにしてほしいかを周囲に求められる
- 自分の弱さと向き合える
- それと同じくらい自分の強さを知っている
- 自分の弱さを見せても大丈夫と思える信頼関係を築ける
- 周囲に依頼してうまくいった経験を持つ
600-3 ▼ 大人自身が体感する
最後の「周囲に依頼してうまくいく経験」を導くのが、冒頭の例で挙げた「うまく伝える力」ですね。
育児療育において、ある一つのスキル・能力を伸ばしたいと思ったときに、そのスキル・能力を構成している要素をいかに細かく分解できるかが、指導の勘所の一つです。
助けを求められるようになりましょう、と子供たちに言うのは簡単ですが、では具体的にどういう力を育めばそうなれるのかを、大人自身が深く体感していなければ、自分の言葉で相手に伝えることはできません。
大人も子供も、自分自身を常に見つめ直しながら、肩を並べて進んでいきたいものだなと、改めて思ったことでした。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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