570-1 ▼ お手伝いとお小遣い
お手伝いの報酬としてお小遣いをあげるのは良いか?悪いか?
というご相談を時々いただきます。
これに関しては、専門家の先生方のご意見も割れるようですね。
家事は家族で共有すべき大切なものだから金銭は介在しないほうが良い、とするご意見もあれば、
家事を身に着ければ身辺自立や将来の自活に役立つからお小遣いをあげてでもやってもらう意義がある、といったご意見もあります。
拙宅ではどうしているかというと、現在、子供に家事と引き換えにお小遣いをあげています。
理由はこちらの二つ。
・これまでお小遣いをあげていなかったので、そろそろお小遣いをあげてもいい時期かなと思っていたこと
・家事をやってもらうと親が助かること
570-2 ▼ 我が家の場合
ご参考までに、拙宅のやり方をご紹介します。
洗濯物を畳むことと洗面所の掃除をすることが定期的な作業になっています。
他にもいくつかの作業を時々こちらからオファーして、本人がOKすれば成立。
1回50円でやってもらっています。
金額は、10円では安すぎて子供がやる気にならない、100円では親が高すぎると感じる、ということで中間の50円に落ち着きました。
このやり方が育児の本質から見て正解なのかどうかはわかりませんが、拙宅の場合は現時点ではうまくいっています。
定期的な作業については子供が「自分の仕事だ」という責任感を持って動くようになりましたし、洗濯物を畳むスキルも、まだまだ雑ながらだいぶ身に着いてきました。
お金が貯まっていくことが責任感の芽生えとやりがいに直結しているようです。
わたし自身もとても助かっています。
自分が家事が下手で、洗面所の掃除など後回しもいいところで、いつも汚れが気にかかっていたので(^ ^;)、今こうして毎日きれいな洗面所を使えるのは大変気持ちが良いです。
もう少し子供の年齢が進んだら、家事など一切手伝わなくなるかもしれませんし、逆に積極的に(無報酬で)家事に取り組むようになるかもしれませんし、状況は変わっていくだろうと思います。
その時はその時で、また家族にとってベターな道を探っていけば良いかなと思っています。
570-3 ▼ それぞれのご家庭が納得できるポイントを探そう
拙宅のやり方がどのご家庭にも当てはまるわけではないと思います。
たとえばお金が気になりすぎて執着してしまうタイプのお子さんには金銭報酬は向かないかもしれませんし、親御さんが「家事にお金を払うなんてとんでもない」とお感じならば、別のやり方のほうが良いでしょう。
身体の原理原則では、どちらか片方だけに偏るのではない、両者の「間」の地点にこそ、最も力を発揮できるポイントがあります。
お手伝いの考え方でも、親が望む方向に子供を押していくのではなく、子供だけが楽をしたり得をしたりするのでもなく、親子それぞれが納得できる「間」の地点が、それぞれのご家庭にきっとあるはずです。
ぜひご家族それぞれの、一番落ち着けるポイントを探してみてください。
誰かの手助けが必要なら、どうぞ三輪堂にお声掛けくださいね(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
- 療育のセカンドオピニオンが欲しい方
- 一般的な療育支援分野とは違う角度からアドバイスが欲しい方
- 漠然とした不安や言葉にしづらい”何か”があってクリアにしたい方
ぜひ一度「オンラインセッション」にお声掛けください。
育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
うまく書けない・しゃべれないと思う方もご安心ください。
ゆっくり丁寧にあなたの中にある”何か”を引き出します。