548-1 ▼ 「見て」「何を見ればいいの?」
先日、子供が「見て」とタブレットの画面を見せてきました。
パッと見たところ、アプリがいくつか並んでいるだけのごく当たり前の画面で、何のことやら全くわからず、「何を見ればいいの?」と聞いてしまいました。
子供はどうやら、ある一つのゲームアプリを削除したことを示したかったらしいのですが、さすがにそれはなかなか、文脈を知らなければ汲み取れない情報でした(^ ^;)
子供たちが学校で授業を受けているときも、こういうことがあるかもしれません。
548-2 ▼ 授業中にも同じことが起きているかも
学校の授業とは、基本的に「先生のお話を聞いて理解する作業を、最初から最後まで絶え間なく続けていること」を前提に進められています。
が、前後の文脈を捉えられない子、見る力が弱い子、聞く力が弱い子、集中力が続かない子などは、受け取る情報がどうしても断片的になります。
そういう子は、先生に「しっかり黒板を見て」「ちゃんとノートに写して」などと言われても、どこを見ればいいのか、見たものをどう解釈すればいいのか、どう書き取ればいいのか、わからない可能性があります。
そうした子供たちに対しては、黒板のどこを見ればいいのか、どこをどのように書けばいいのか、具体的に指示してあげたいものです。
個別に対応するのが難しい場合は、学習の骨組みを示したプリントを配布する、流れをあえて細切れにして把握しやすい長さにするなど、クラスメンバーの特性に合わせて全体の構造を工夫できると理想的ですね。
548-3 ▼ 工夫がうまくいくコツは
こうした工夫がうまくいくにはコツがあって、たとえば支援案の引き出しをたくさん持つことも一つ大事なのですが、
もっと大事なのは、自分と相手との「間」に響き合うものを感じ取ることです。
漠然とした表現になりますが、実は多くの方が多少なりとも日常的になさっていることです。
学校の先生などで「あの先生は良い先生だ」と言われるような方はほぼ例外なくこれができていますし、育児療育がバランスよく進むご家庭もしかりです。
この「間」の感覚は、文章を百回読むよりも、ご自身の身体で体感していただくのが一番です。
「間」の感覚が育まれると、他者への関わり方も、支援の工夫も、おのずから変わってきます。
ご興味のある方はメッセージくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします