532-1 ▼ 相手のことを理解したいとき
人間関係の中で、「相手のことを理解できない」という場面があると思います。
相手のことを理解したいときは、相手の行動を真似てみましょう。
たとえば、お子さんが、あなたには理解しがたい行動を取っているとします。
一点をじっと見つめる、同じ行動をずっと繰り返す、布団にもぐって出てこない、席を立って歩き回る、教室から飛び出す、などなど。
そういうとき、「座っていなさい」「布団から出てきなさい」と言葉でアプローチするのは簡単です。
でもきっとその言葉は、相手の耳には入っても、身体には届きません。
532-2 ▼ 伝わる言葉、伝わらない言葉
言葉は身体から生まれます。
言葉とはすなわち、自分の内側の世界の投影です。
腹の底から出た言葉や文章は相手に伝わります。
逆に、思考だけでツルツルと発する言葉や文章は上滑りします。
そういう文章は、読んでも読んでも目が滑って意味が入ってきません。
ですから、こういうときはぜひ、あなたも布団にもぐってみてください。
もぐっていると、何かを感じるはずです。
もちろんお子さんとまったく同じことを感じるわけではありません。
別の人間が別のタイミングで行動しているのだから、違う思いが沸き起こるのは当たり前です。
でも、もぐったからこそ見えてくるもの、出てくる言葉があるはずですね。
532-3 ▼ 相手に届けば物事が動き出す
あなたが布団の中を暑いと感じたなら、「そんなに暑いところによくずっと入っていられるわね」とか。
あなたが布団の中を心地良いと感じたなら、「気持ちいいから出たくないよね」とか。
布団の中から出てきてもらいたいという目的は一旦脇に置いて、ただ自分の体験から出た言葉を相手に伝えてみてください。
そういう言葉は、きっと相手に伝わります。
そして物事が少しずつ動き出すはずです。
何かが動いたら、今度はそこからまたアプローチしていけばいいのです。
そうやって動いたところに乗っていくと、きっと状況が流れ出しますよ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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