やりとりの事例から見る、気持ちを伝え合うことの大切さ

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508-1 ▼ 事情を話さずイライラを抱えたまま過ごした男の子

ある教室での出来事です。

小学校4年生の男の子A君はシールを落とし、それをB君が手で拾う代わりに足で移動させて寄越しました。

A君はB君の態度が失礼だと腹を立てましたが、その場ではB君にも指導員にも言えず、イライラしたそぶりだけを見せていました。

指導員はA君がイライラしていることはわかりましたが、シールのやりとりの場面を見ていなかったため、原因がわかりませんでした。

A君はその後もイライラを引きずり、顔をしかめたり、B君と素直にやりとりできなかったりしました。

あとになって少し落ち着いた時に、指導員が話を引き出し、A君は指導員に理由を話すことができました。

後からでも指導員に話をすることができたA君はとても立派ですね(^ ^)

さて、この場面の学びをもう一歩深めるとしたら、どういうことが考えられるでしょうか。

508-2 ▼ その場で話をする

一つは、不愉快に思ったその時その場で、A君がB君や指導員に話をする、ということです。
その場でもやもやを解消できれば自分も居心地が良いし、相手にとっても良い学びになります。

実はB君は指先に不器用さがある子でした。
たとえば絵具チューブのキャップを開けるような繊細な力加減の調整が苦手で、絵具を使う日はいつも洋服がベタベタの絵具だらけになってしまいます。

こうしたお子さんの場合、指を使うことに消極的になり、シールのような薄くて扱いにくいものを拾うことに抵抗を感じるかもしれません。

B君が足を使ったことにはそんな背景もあったと思われます。

ただ、指を使うことが苦手だからといって、人のものを足で扱って良いわけではありません。

時間をかけても良いから指で拾うことで、社会常識を学び、苦手な物事に対する自分なりの対処の仕方を工夫する機会になったことでしょう。

508-3 ▼ 自分と相手の間にある居心地の良さ

このように、自分の気持ちをしっかりと発信することが、相手にとっても良い影響をもたらすということは、わたしたち大人が思っている以上にしばしばあります。

身体の原理原則でも、まずは自分が居心地よく居ることで、他者も居心地よく居られるという関係性が発現します。

特にネガティブな気持ちは隠したり我慢したりしがちですが、お互いのためには堂々と気持ちを伝え合えるのが理想です。

誰にでも苦手なことはあります。
それをお互いに思いやるだけで、自他の間の波風はちょっと穏やかになります。

ここで言う思いやるというのは、自分が我慢するのとは違います。
自分の居心地の良さをきちんと大切にしつつ、相手の居心地の良さも尊重できるのが理想です。

お互いに理解し合う努力を続けながら、自分と相手の間にある居心地の良さを探し続けていけると、世の中はきっともっと温かい場所になるだろうと思っています(^ ^)


本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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