こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、209通目です。

209-1 ▼ 子供たちが不安や不満を表現するときは

育児中の親御さんならばよくよくご承知のことかもしれませんが、子供たちの不安や不満は、「まっすぐそのままの形」を取ることはあまりありません。

あらゆる心身の不調を「お腹が痛い」と表現したり、本当は寂しくて慰めてほしいのに強がって反発してみせたり、と、ひとつふたつひねった表現をしてみせることがよくあります。

また、園や学校で嫌なことがあった時に、集団の中では普通に過ごしていても、帰宅した途端にワーッと爆発したりと、時間や場所を超えて反応が出ることもあります。

発達段階の幼いお子さんの場合は、単純に語彙力の問題だったり、それ以外の表現方法を知らなかったりという理由もありますが、やはり、自分の心の中にあることをまっすぐに表現するのは難しいことなのだろうと思います。

209-2 ▼ 大人もなかなか本音は話さない

これは子供だけのことではなく、大人も同じです。

たとえば夫婦関係の愚痴や不満は、言葉通りに受け取って解決につながることはまずありません。
パートナーの愚痴を聞いてあげるときは、まずはひたすら、相手の言葉が尽きるまで聞いて、そこからがようやくスタート、という場合が多いようです。

園や学校、支援施設の先生方が、親御さんや利用者さんのお話を聞くときも、一度で相手の本音が聞けることはまずないと思ったほうが良いでしょう。
特に、先方のお話がどんどんずれていくときというのは、そのずれていった先に本当に気にかかるテーマが転がっているか、話を避けた部分に本音が眠っているか、どちらかの場合が多いように思います。

209-3 ▼ 言葉の奥に眠っているものを忘れずに

子供さんの話を聞くときは、(口ではお腹が痛いと言っているけれど、本当は疲れて眠いんだな)などと言葉の裏にある思いを汲み取ることができる方でも、

大人同士の話し合いになると、相手の言葉を額面通りに受け取られることがしばしばあるように思います。
それがうまくいくときももちろんあるのですが、話し合いをしてもなんとなくお互いに不完全燃焼なときは、それぞれの言葉の奥に、言葉以前の思いがまだまだ眠っているのでしょう。

誰かと話をするときは、相手が大人でも子供でも、自分が話す側であっても聞く側であっても、相手の心の中身がまっすぐそのままの形で言葉になって出てくるとは思わないほうが、良い結果につながるように思います。

本音は、言葉で表現された部分「ではないところ」に眠っていることが多いのですね。

変に相手の言葉の裏を勘ぐる必要はないのですが、小さな子供が「お腹痛い」とお母さんに訴える姿の真実を、常に忘れずにいたいなと思う次第です。

本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。