こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、208通目です。

208-1 ▼ メッセージの受け取り方は人それぞれ

人はその時その時で受け止められるメッセージが異なります。

講座などで、多くの参加者が同じ話を聞いていても、後から感想を聞いてみると、それぞれ全く違うところに感銘を受けたり、同じ講座内容から全く違うメッセージを引き出したりしていることがよくあります。

誰かの話を聞く、誰かと話す、ということは、話し手と聞き手の人生の道が交差するようなものですね。
お互いの関係性によって、交差の仕方もまるで違います。

それぞれがこれまで生きてきた道のりがあった上での受け取り方ですし、これからどこに向かおうとしているかでも届くメッセージが違いますし、受け取ったメッセージを、誰に対してどんな風に活用しようとしているかでも、届き方が違います。

208-2 ▼ 誤解が生まれるとき

誰かに何かを伝えるとき、相手が何を受け取るかは、それまでに相手がどうやって歩いてきたか、今どこにいるか、これからどこに向かおうとしているか、で変わってきます。そこを汲み取ってお伝えするのがとても大切です。

たとえば園や学校の先生が親御さんにお話される場面で、先生としては「あなたの育児は素晴らしい」ということを言いたかったのに、親御さんは「うちは全然ちゃんとできていないんだ・・・」と受け取ることだってあります。
真逆に伝わるとは何とも恐ろしい誤解ですが、実は結構よくあるんですよね、こういうこと。。。

もしかするとこういうときの親御さんは、自分の育児に自信がなかったり、育児に困っていたり、ものすごく気にかかっていることがあったりするのかもしれません。

イメージで言うと、道の上に巨大な岩が転がっていて、まずその岩をどかさないと前に進めないというときに、岩の向こうから先生が明るく「頑張ってますね!」と言ってくださっているようなものでしょうか。

こんなときは、岩が邪魔で声はうまく聞こえないし、先生のお顔も見えないし、岩が気になって仕方ないし。なんなら先生のお話が苛立ちにつながることだってあるかもしれませんよね。。

208-3 ▼ うまく伝わる話とは

うまく伝わる話というのは、一つは、今まさに相手が踏み出そうとしている方向性に対してそっと背中を押してあげるようなものだと思います。

たとえば、こちらが話したいことがあったとしても、相手は目の前の岩を何とかしたいようだと気づいたら、まずはその岩を一緒に何とかしてあげる。
その岩を動かすために必要なメッセージに絞って話をしてあげる。
相手の方向性に対して背中を押すというのはそういうイメージです。

大切なのは、相手の状況をよく見て、相手が受け取れるメッセージに絞ることです。
岩があるのに気にせずドンドン背中を押し続けたら、相手は岩にぶつかってしまいますものね。

育児・療育は、多くの大人と子供が、それぞれの意思をさまざまな方法で伝え合い、ぶつけ合う現場だと思います。
そのぶつかり合いの中にこそ成長深化発展の課題があるわけですが、お互いに少しずつでも相手の道のりに寄り添う目を持つと、その場の空気感が穏やかに変わっていくだろうと思っています。

本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。