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卵を犬が食べちゃった事件に思う、課題の切り分けの大切さ

こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、199通目です。

目次

199-1 ▼ 卵事件からの課題の切り分け

今日の夕飯時の出来事なのですが、拙宅の愚息が、卵の煮物を箸でうまくつかむことができず、すっかりイライラして腹を立てていました。
やがてツルンと箸から飛び出した卵が床に落ち、悪いことにそこにちょうど犬がいて、パクッと卵を食べてしまったのです。。
(犬には食べ物についてのしつけはしていますが、目の前に突然落ちてきたごちそうには我慢しきれなかったみたいです汗)

息子がワーワー怒るもので、父親までもがイライラと怒り出し、食卓はすっかり険悪ムードに。
やれやれと思いながら、これこそ療育的発想の転換が必要な場面だなあ、と感じましたので書いてみます。

まず、こういう時に必要なのは、課題の切り分けです。

今回の例で言えば「箸の使い方」「食卓の雰囲気づくり(父親へのサポートを含む)」「犬のしつけ」に大きく分けられるでしょう。

犬のしつけはとりあえず脇に置いておくとして、「箸の使い方」については、療育相談でもよく話題に上がるので、今回はこれを中心にしてみます。

199-2 ▼ 箸を使うために必要な指先の発達段階

その子の状態像によるので一概には言えませんが、箸がうまく使えないお子さんは、指先の使い方が未熟であることが多いです。

箸をうまく使うには、親指・ひとさし指・中指の三本を自由に扱えることが必要です。
それ以前の発達段階にある時に箸を使えといっても無理なので、まずは指先を上手に使えるように発達を促してあげましょう。

ブロックなど細かいものをつまむ遊びをする、洗濯ばさみをつけはずしする、鍵を鍵穴にさしこむ、クレヨンを握り持ちしてたくさん線を描く、雲梯や鉄棒を握って遊ぶ、といった活動を取り入れるのもお勧めです。
(お子さんによっては、指の前段階の、手首や肘、肩、時には体幹部の発達を促す練習からスタートしたほうが良いこともありますので、個別具体的なご相談は療育相談でお尋ねいただければと思います。)

その間は補助具つきの箸を使ったり、スプーンやフォークを併用したりして食事を進めるのが良いと思います。

また、ある程度箸が使えるようになっても、卵のようなものを箸でつかむのは至難の業なので、卵が暴れにくい深い器に入れてあげるとか、フォークで軽く支えておいてあげるとか、その子の様子に合わせて調整すると良いかと思います。

(拙宅の息子の場合は、箸は問題なく使えるのですが、卵はやっぱり難しいようで、そのあと追加で渡した卵は、箸を刺して食べていました。。。行儀は悪いですが、これはこれで一つの解決策ではあろうと思いましたので、特に何も言わずにおきました (^ ^;))

199-3 ▼ 課題設定を明確にする

大切なのは、「箸の練習」と「食事」を切り分けてあげることです。

食事中に箸の練習を行うと、どうしても大人があれこれ指導をすることになり、食事がつまらなくなってしまいます。
箸の練習は食事とは別の場面で行うか、つかみやすい食材だけを対象に箸を使って、それ以外の食事には別の食具(スプーン・フォーク等)を使うようにすると良いでしょう。

大人はどうしても色々口を出したくなってしまうので、「今、何を優先するか」課題設定を明確にすることをお勧めします。

今は箸の使い方を優先するのか、それとも楽しく食事をすることを優先するのかで、何をどこまで指導するかが変わってきます。
「することとしないこと」をはっきりと決めること、指導するだけでなく「指導しない」ことも、大人にとっては大切なスキルですね(^ ^)

大人の日常生活でも、この課題設定があいまいなせいで起こっているトラブルがあちこちにあると思いませんか?

特に複数の出来事が折り重なっている時などは、「まず何を優先するのか」「この活動の中から何を得られれば成功なのか」課題設定をしてみることをお勧めします.

本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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