こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、196通目です。

196-1 ▼ グレーゾーンというオリジナルの色

特に目立った課題はないので発達障害の診断を受けるほどではないが、日常生活のところどころに困りが出てくるタイプのお子さんがいます。いわゆるグレーゾーンと呼ばれるお子さんたちです。

はっきりした課題があれば、ある意味で対応も工夫しやすいところがあるのですが、グレータイプのお子さんは、発達上の揺れが少ない分、親御さんにとっても先生にとっても働きかけに迷ってしまうことがあります。

グレーゾーンのお子さんへの働きかけこそ、昨日も書いた「繊細な認識力」が問われる部分が大きいですね。

グレーゾーンのお子さん、と便宜上まとめてはいますが、そもそもグレーという色は、黒と白の間にある無数のグラデーションのこと。100%の黒も100%の白も(現実には)あり得ない以上、地球上の全員がグレーゾーンと言っても過言ではないでしょう。

だからこそ、その子のオリジナルの色合いを繊細にくみ取ってあげることが大切です。

196-2 ▼ 発達の中で必要としていることを優先する

個別具体的な働きかけの工夫を知りたい方は療育相談の専用フォームからお問い合わせいただければと思いますが、今回は一つだけメッセージを送らせていただきたいなと思います。

それは、

【大人がこうなってほしいと思う方向に子供を押して行かないこと】

です。

我が子がグレーゾーンだとか、なんとなく生活の中に困り感があるようだとかといった場合、ほとんどの親御さんは、「~~のようになってほしい」「~~ができるようになってほしい」といったご希望を持たれます。

でも、大人がやらせたいと思うことと、子供自身がいま発達プロセスの中でやりたいこととは、得てして異なるものです。

大人が望む方向に子供を差し向けるのではなく、子供が自然とやっていることを思う存分やらせてあげる機会を設けてあげていただきたいなと思います。

発達上の必要を十分に満たせば、人は自然と次のステップに進んでいきます。

196-3 ▼ 相手が望む位置を繊細に認識しよう

これは、大人同士の人間関係でも同じことが言えますし、身体の原理原則に照らし合わせても同じ現象が起きます。

たとえばマッサージをするといった場面で、相手の身体を自分のやりたいように押すと、相手の身体は緊張し、反発します。

でも、相手が動きたいように、相手がそこにいたいと思っているように触れてあげると、相手の身体もこちらの身体も響き合って動き出すのです。

お子さんがいま何を必要としているか、何をやりたいと思っているか、繊細に認識してあげてください。
きっとそこから支援の入り口が見えてくることと思います。

本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。