482-1 ▼ 思考は不安定さを嫌う
人の思考はすぐに答えを欲しがります。
思考は不安定さを嫌うからです。
何事にも0か100かで、はっきりと白黒をつけて整理したほうが、(思考からすれば)スッキリして落ち着いた気分になれます。
育児・療育でも、早く何とかしたい、何とかしなきゃ、どうすればいいんだろう、と、答えを求めがちな傾向があるように思います。
482-2 ▼ 身体は不安定なのが自然な状態
答えを求めようとする勢いのおかげで、困難な状況にも負けずに乗り越えていく原動力が生まれます。
と同時に、なかなか見つからない答えや、想定した「正解」通りに動かない現実に、強い焦りや失望を覚えることもしばしばです。
なぜこうなるかというと、思考と身体の見ているものが全然違うからかもしれないな、と思っています。
思考は0か100かの「正解」を求めるものですが、一方の身体はというと、常に変化し続けて曖昧で、0と100の間のどこかを揺れ動き続けています。
曖昧に揺れているのが自然な状態である身体を、思考で白か黒かに一刀両断しようとするから、ちょっとズレてしまうのかもしれません。
482-3 ▼ だましだましやっていく
育児療育と向き合っていくには、「一気に全部を良くしようとしない」のがコツではないかなと思っています。
人の発達も、曖昧に揺れる身体と同様、決して一直線には進みません。
今は理想とはほど遠い状況かもしれないけれども、なんとか上手に付き合っていく、くらいの気持ちで、
言葉は悪いですが、だましだましやっていくと思うくらいがちょうどいいのかもしれません。
育児療育がうまくいかない、何とかしたい、と心が追い詰められてしまったときは、「だましだましやっていけたらそれが正解なんだ」と思ってみてください。
ふっと肩の力が抜けた先に、次の一歩が見えるかもしれませんよ(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。