471-1 ▼ いつできるようになる?
人には誰にでも必ず得意不得意があり、それを補い合って社会生活を送っています。
発達に偏りのあるお子さんは、この得意不得意の差が大きく見えがちで、親御さんのお心を悩ませます。
人の成長・発達は、機械的に進むものではありません。
このくらい練習したら必ずこれだけ伸びる、というようにはいきません。
どんなに働きかけても一向に身につかないように見えるときもあれば、ふとした瞬間に急に何かができるようになることもあります。
(自分が)身に着けたいこと、(誰かに)身に着けてもらいたいことがあるとき、それができるように努力するのは大切なことではありますが、 それがいつ身に着くのか、いつできるようになるのかは誰にもわからないのですね。
471-2 ▼ 自分一人で完結しなくて良い
そういうときは誰かの力を借りましょう。
自分一人で完結するのではなく、チームで循環することを考えてみましょう。
そもそもわたしたちは最初からチームで過ごしています。
身体の原理原則で見れば、複数の部位が役割分担しながらそれぞれのやることを担うのが当たり前なのです。
たとえばものすごく右手が器用な人がいたとします。
日常生活で右手は大活躍するでしょうが、右手だけでその人の人生に必要なすべてはこなせません。
右手に心臓の役割は果たせないのですから。
471-3 ▼ 他の誰か・何かとの関係性で捉える
それと同じで、自分一人がすべてをできるようになる必要はありません。
もう少し大きな関係性の中で捉えてみましょう。
うまく話せないなら、話すのが得意な人と組めばいいし、細かい作業が苦手なら、他に得意なことを活かせないかどうかを考えてみる。
自分一人で全部できるようにならなきゃ・・・と思っていると、「やりたいのにできない自分」が強調されて、とてもつらくなります。
でも、自分ができないなら誰かに手伝ってもらえばいい、と捉えると、ふっと肩の力が抜けて楽になります。
自分が/誰かが、「何かができない」ことに悩んでいる方は、
【自分(本人)以外の何かと・誰かとチームを組んでこれを解決するとしたらどうだろうか?】
と考えてみてください。
きっと違う世界が見えてくると思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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