427-1 ▼ 言葉が伝わるには順番がある
では本編です。
本日は「伝える順番」について。
一般的に、文章をつくるときには、文法というルールがあります。
「私は」「お父さんと一緒に」「リンゴを」「食べる」
このような順番で言葉を並べるから意味が通じるのであって、これがたとえば
「食べる」「お父さんと一緒に」「私は」「リンゴを」
だと、意味が混乱します。
427-2 ▼ 伝える順番が大事
一つの文章を節で区切った場合でもそうなのですから、その文章を連ねて自分の考えや思いを人に伝えるというときには、ますます「伝える順番」が大切になります。
たとえばお友達があなたにお菓子を勧めてくれたとします。
あなたはチョコレートが好きだったよね?すごく美味しいチョコレートを見つけたよ。甘すぎなくてコクがあって、コーヒーによく合うよ。〇〇円でお手頃だし、〇〇のコンビニで売っているから、よかったらぜひ食べてみて。
これすごく美味しかったよ!今度買ったらいいよ!
どちらも同じチョコレートのお勧めで、言いたいことは「このチョコレートを食べてみて」ということですが、文章の選び方・並べ方でまったく印象が変わりますね。
427-3 ▼ 「順番」は内容よりも「前」から始まっている
ここで言う「伝える順番」とは、語の並べ方や説明の順番といった内容だけにはとどまりません。
お互いの関係性や信頼関係、相手がどんな事前知識を持っているか、前提として共有できている情報は何か、話す事柄について相手がどんな感情を抱いているか、等々の曖昧な条件によっても、伝わり方が変わってきます。
あなたをよく知っていてお互いに好意を持っている相手に話をするのと、他人行儀な相手に話をするのとでは、話し方から口調から伝え方から、すべて変わりますよね。
いざ内容を伝え始める「前」の段階から、物事が伝わる「順番」のカウントは始まっているということです。
思っていることがなかなか伝わらない、受け取ってもらえないという経験はどなたにもおありではないかと思います。
日常生活にさほど困りのない大人でも、誰かに何かを伝えるときには見えざる苦労をするのですから、他者の気持ちを想像しにくいお子さんなどは言わずもがなです。
大人であれ子供であれ、「伝えること」に何かの課題があるときは、「内容」だけではなく、「順番」に心を向けてみるのも、何かのヒントになるかもしれません(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
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