414-1 ▼ 力みがないと重みが心身の助けになる
前回は力み(りきみ)について書きました。
前回の記事はこちら
身体も心も無意識に余計な力を使っている
https://sanrindou-members.com/go/5797/
スマホや包丁を持つときに、筋肉に余計な力を入れて扱うと、物の重みと同じ分だけ筋肉を酷使することになります。
スマホの重さくらいならたいしたことはないと思うかもしれませんが、これが何キロも何十キロもあるようなものだと話が違ってきます。
身体を上手に使っていかないと、重量物を継続的に扱うのは難しいですね。
力まずに物事を受け取ることができると、逆にその重みのおかげで、心身の軸がしっかりしてきます。
押されてもブレず、不意打ちの攻撃にも自然と対応できるような心身の状態になります。
414-2 ▼ 苦労は買ってでもしろと言うけれど
よく、「苦労は買ってでもしろ」と言うように、つらい出来事は人生の糧になる、という考え方があります。
これは確かにその通りだろうと思います。
ただ、昨日も書いたように、人生を川の流れにたとえてみると、
川の流れの中に岩がたくさんあると、水がぶつかってまっすぐ流れません。
岩があればあるほど水の流れがどんどん複雑になって、ちょっと水量が増えるととんでもない激流になります。
人生も同じことで、自分の中に岩(=力み)がありすぎると、水(=出来事、情報)の流れがどんどん複雑になっていきます。
その状態で水量が増える(=苦労をたくさんする)と、苦労が人生の糧として昇華される前に、洪水を起こしてしまったり、耐えきれなくなってしまったりします。
414-3 ▼ 自分の力みを整えると他者の力みが見えてくる
ちょっと単純すぎるまとめ方ではありますが、発達に偏りのあるお子さんは、川の流れの中に岩がたくさんあるとか、川が曲がりくねっているとか、あちこちに堰があるとかで、水がスムーズに流れにくいような状態だと捉えてみるとイメージしやすいかもしれません。
ここで、水量を調整してあげたり、岩を取り除いてあげたりして、環境調整を行って水の流れを整えていくのが療育の役割です。
いろいろな出来事が次から次へと起こって、苦労が絶え間なくて、しんどい、、、と思われる方は、一度ご自身の中の「力み」に目を向けてみることをお勧めします。
(自分一人ではどうしていいかわからない方は、どうぞ相互循環セッションにいらしてみてください。)
自分の中の力みを捉えられるようになると、他者の力みも見えてきます。
親御さんご自身が整えば、お子さんの力みが見えてきて、家族全員で少しずつ整う方向に進んでいけるでしょう。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします