こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、103通目です。
103-1 ▼ 不自然な無理を支えるために身体の一部がこる
本日は身体の癖について書いてみます。
自分自身でも明確に認識していますし、これまで相互循環セッションでお身体に触れさせていただいた方々もそうですし、世の中の大人の方はほぼ全員がそうじゃないかと思うのですが、大人の身体にはどこかしら、こりや強張りがあります。
肩こりが無い大人は日本では超希少種なんじゃないでしょうか。
身体のこりや強張りは、日頃の生活の中で生まれます。
身体の自然な状態からちょっとずれた、無理のある姿勢をとっていると、身体の一部分だけが余分に頑張って身体を支えてくれます。
その頑張りは、たとえば筋肉の緊張という状態で現れます。それが長く続くと、こりや強張りとして居残ります。
103-2 ▼ 無理な頑張りは連鎖する
この頑張りの連鎖がどんどん広がっていくと、最初は肩が痛かったのが腰も痛くなったり、ヒザが痛かったのが腰から脚全体まで痛くなったりします。
どこかに無理の元凶があって、それを最初は肩だけの頑張りで支えていたのが、支えきれなくなって腰まで頑張り始めたという状況です。
わたしたちは肩こりというと、どちらかというと、痛くていやなもの、もみほぐしてどこかにやってしまいたいもの、として認識することが多いですね。
でも、あなたの肩こりは、あなたが日頃どこかで無理しているのを、肩周りの筋肉が頑張って支えてくれた結果、頑張りが蓄積されて固まっているので、本当はあなたの勲章のようなものです。
肩こりを取り除こうと思って患部に湿布を貼ったり痛み止めを飲んだりするよりは、(もちろん強い痛みがある場合はこれらも効果的だと思います)、あなたの身体のどこがこんなに無理をしているのかな、どこを支えるために肩が頑張っているのかな、と全身の声を聞いてあげることが大切だと思っています。
103-3 ▼ 無理を頑張りで支えていませんか
身体の原理原則はすべてに通じます。
一部分が頑張っているのは身体にとってはちょっと不自然な状態。
ひるがえって、あなたの育児や療育は、あなたの仕事や家事や人間関係は、どうですか。
あなただけが頑張って無理をして、誰かを支えていませんか。
お子さんだけが無理をして、クラスの流れに必死でついていこうとしていませんか。
そんな風に頑張ることができるのは、とても力のある人だと思います。
もし今、あなたが取り組んでいることに対して、「これをやっていて楽しくない、苦しい、やりたくない」、そんな風に感じる時は、一回立ち止まって、どこかに無理がないか、どんな無理を支えるために自分は頑張っているのか、見つめ直してみるタイミングかもしれませんね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。