昨日はPCトラブルで配信お休みしました
昨日は急にお休みをいただいて失礼しました。
Windowsのアップデートがうまくいかずにシステムが停止してしまったようでした。。
すったもんだの末、新しいパソコンで作業再開しています。
いやはや。。
では気を取り直して本編です!
398-1 ▼ 「なんとなく」が生む余裕
生活の中では、「概数」「なんとなく」「ざっくり」「目分量」で数量をとらえたい機会が無数にあります。
- 買ったものをすべて運ぶにはどのくらいのサイズの袋が必要か?
- AとBとCの商品を買うためには大体いくら所持金があれば足りるか?
- ここからあそこまで何mくらいあるか?
- 「100g」とはどのくらいか?
- 「1m」とはどのくらいか?「3m」ならどうか?
- 「大さじ1」とはどのくらいか?
などなど。
これらの一つひとつはごく小さなことです。
でも、これらの感覚をなんとなくでも良いのでとらえることができていると、生活のあちこちに小さな余裕ができたり、つまずきが減らせたりして、結果としてQOLの向上につながります。
398-2 ▼ クギの100gとワタの100g
たとえば同じ「100g」と言っても、クギの100gとワタの100gでは嵩がまるで違います。
このあたりが理解できていないお子さんは案外多いもの。
数量の感覚の育ち具合がわかりやすいのが調理の場面です。
「水を100g測るのでちょっと多めに持ってきて」と言ったときに、お子さんはコップで水を汲みに行くでしょうか、それともボウルを持っていくでしょうか?
100gをちょうどよく収められる容器を体得できているかどうかがわかります。
また、牛乳100g→卵2個→砂糖50g→小麦粉200g・・・ などと順番に追加していく調理手順があったとして、最終的な分量を予想して、どんな容器で調理を始めれば、中身があふれることもなく大きすぎて扱いにくいこともなく、ちょうどよく調理ができるでしょうか?
お子さんの行動を見ていると、その子がどの程度実感を持って全体像や数量をとらえているかがわかってきます。
398-3 ▼ 曖昧にとらえて受け流すスキルにも
なんとなくの感覚はすぐには身につきません。
特に、身体の感覚に特性のあるお子さんや、曖昧な物事を受け取るのが苦手なお子さんには、なかなかとらえづらい感覚です。
実体験の中で少しずつ積み重ねていきましょう。
買い物袋を持って、見た目は小さいのに重い/見た目はかさばるのに軽い、といった違いを体感したり。
キャベツ1個・キュウリ1本とはこのくらいの重さなのだと体感したり。
紙テープを1mの長さに測って切って、身の回りのものと長さを比べてみたり。
歩幅の長さや、指の長さ、肘から指先までの長さなど、自分の身体にまつわる数値を測ってみるのもとても良い練習になります。
「なんとなく」「大体このくらい」で物事をとらえられるようになると、数量に限らず、自分の周囲の出来事や物事も気にしすぎずに受け流せるようになってきます。
ぜひご家庭や教室で、日々の働きかけを続けてみてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
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