395-1 ▼ 前回の記事へのご感想
前回の記事は、人にはそれぞれ自分のペースがあって、身体の準備ができれば周囲が促さなくても自然と行動が始まる、といった内容でした。
前回の記事はこちら
身体は準備ができたら動き出す。自分のペースを確認してみよう
https://sanrindou-members.com/go/5659/
これに対して、
「うちの子も小学校についていけなくて苦労している」
「就学前まではゆっくり見守って本人のペースを守ってきたが、いま小学校で苦労しているのを見ると、甘やかしすぎたかと反省することもある」
「学校が自分のペースを全く理解してくれなくて辛い」
「学校生活はつらかったが、今振り返れば良い思い出」
「大人になってからのほうが楽に生きられるようになった」
などなどのご感想をいただきました。
集団生活、特に学校という場に、なじめない・なじめなかった方がずいぶん多いのだなあと思います。
395-2 ▼ 学校という不思議な場
かく言うわたしも、学校生活にはネガティブな記憶も多く、、、
もちろんそれだけではなく、楽しい経験もたくさんありますし、ネガティブな出来事も今思えばすべては良い体験だったと言えるのですが、当時はずいぶんしんどかった覚えがあります。
学校って不思議なものですね。。
良くも悪くも、子供たちの、そして親たちの人生を、大きく左右する場です。
集団生活のペースになじめない子、はみ出しがちな子にどう関わるかは、学校ごとにかなり色合いが違います。
地域の雰囲気や方針が土台としてありつつ、校長先生のご指導方針、担任の先生のお人柄・信念・クラス運営の余力などなどの要因によって大きく変化します。
先生とお子さんとの関係性は、人間同士の相性の「合う・合わない」によるところも大きく、あるお子さんにとっては素晴らしい先生であった方が、他のお子さんにはそのご指導方針はイマイチ合わない、といったことも間々あります。
大人たちの社会生活で起きていることと全く同じですね。
子供たちの学校生活は、大人や枠組みに強制される側面が大きい分、自分のペースを守り切れないことが多くなります。
大人になってからのほうが楽になった、とおっしゃる方が多いのも、まさにここですね。
395-3 ▼ どこにいてもやるべきことをやるだけ
いま学校生活になじめなくて苦労しているお子さんに、大人としてどう関わってあげるのが良いのか、唯一無二の回答はどこにも存在しません。
多少無理をしてでも学校という枠組みに沿っていこうとするのか?
思い切ってドロップアウトして、自分の身体のペースを守るのか?
どちらも正解だと思います。
前者を選べば、ちょっとしんどいけれども社会の流れに沿って生活ができるでしょう。
後者を選べば、社会の流れには乗りづらくなるけれども深い呼吸ができるでしょう。
日本という社会の枠組みの中で生きることにこだわらず、自分にとって過ごしやすい制度を採用している国に出ていくという道もあるでしょう。
たった一つ確かなのは、どんな道を選んだとしても、それはすべてその方にとって必要な糧になるということです。
わたしたちは、どんな道にあっても、自分自身がやるべきことをやっていくだけです。
大人自身がそこに確信を持っていれば、子供たちにもきっと何かが伝わっていくと思っています。
本日は以上です。
それでは、また。
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