こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、83通目です。

83-1 ▼ 真似をする

少し前、DA PUMPの「USA」という楽曲が子供たちに(大人たちにも)大流行しましたが、ご記憶でしょうか?

「ユー、エス、エー!」というあのフレーズとあの軽快な手足の動きを、日本中の幼稚園や保育園や小学校で、子供たちが楽しんでいました。
中高生以上の方々も、SNSにダンスをアップしたりして、なかなか盛り上がっていましたね。

「USA」はどちらかというと動きや音楽そのものが楽しいから真似をして踊っているという人たちが多かったように思いますが、

時には、本当にその相手に憧れて、その相手になりたいという気持ちで真似をする場合もあります。

83-2 ▼ 真似することの落とし穴

たとえばわたしの姉は子供の頃、Winkというアイドル(もう最近の人は誰も知らないかなぁ)の大ファンで、歌と踊りを完コピしていました。
それだけでなく、髪型を真似たりファッションを真似たり、話し方や挙措を真似たりと、なかなかののめり込みぶりでした。

わたしは当時(今もですが)芸能人に一切興味がなかったので、なにやってんだ、と冷めた目で見ていたものですが・・・

あの人のようになりたいという憧れの気持ちは、多かれ少なかれ誰の中にもあると思います。うちの姉のように行動に移すかどうかは別として、「あの人いいな、素敵だな」と思うくらいなら、ほとんどの方にご経験があるでしょう。

その気持ちは、自分を鼓舞したり変化させたりしてくれる、とても良い原動力にもなるのですが、実はちょっとした落とし穴があります。

人の身体は、自分自身の内側から自分のリズム・ペースで生まれてくる動きに乗っていると、軸がしっかりと立って強くなります。この状態の時には、たとえば横から押されても、竹のようにしなやかに動いて押された力を逃がし、むしろ押されれば押されるほど軸が強くなってきます。

83-3 ▼ 自分自身のリズム、ペース、本当の良さ

ところが、「誰かの動作を真似する」状態を作ってみると、見た目は自分で動いているのと同じように見えるのですが、一気に軸が弱くなります。横から押されると吹き飛ばされて倒れてしまいます。

精神的な「真似」も同じこと。

USAが楽しいから踊る、Winkが好きだからファッションを真似する、くらいなら良いのですが、

~~さんが好きで本当にその人のようになりたい、
~~さんはこんなに素敵なのに自分は全然ダメだ、
~~さんはこんなに仕事ができるのに自分は何もできない、

みたいな思考になっていってしまうと要注意です。
この状態は、「誰かの動きを真似している」のと同じことで、自分自身のリズムやペースを一切無視しています。自分の本当の良さを完全に横において、赤の他人の良さを身にまとおうとしているのです。

この状態では、横から押されるとぽーんと吹き飛んでしまいます。

自分自身のリズムやペース、本当の良さを忘れて、誰かの良さを追い求めている人は、大人でも案外、ちょくちょく見かけます。
もしあなたもそうなっていたら、一旦立ち止まって、「わたしの本当の良さは何だったかな?」と問い直してみてはいかがでしょうか。

 

本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。