こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、67通目です。
67-1 ▼ 鳥のヒナが教えてくれること
私事ですが、最近、セキセイインコのヒナを飼い始めました。
子供の頃に何度か飼ったことがあるのですが、こうしてヒナを手に持つのは何十年ぶりです。鳥のヒナってこんなに軽くて温かくて柔らかいものだったんだなーと感動しました。
このように柔らかいものを持つ時は、手が自然と柔らかくなります。鳥の柔らかさと手の柔らかさが同調して、大変心地よいものです。
ところで、うちの子供たちは、鳥を触るのが初めてなので、ちょっと乱暴につかんでしまいます。当然、鳥は嫌がります。
大人が手を添えて上手に抱っこさせてあげると、鳥は落ち着いて手の中で眠ります。
これは、乱暴につかむと鳥が暴れる、丁寧に抱えると鳥が眠る、という現象ですが、ちょっと別の角度から見てみましょう。
67-2 ▼ 自分の関わり方が相手の反応に繋がる
別の言い方をすると、
乱暴に関わると、相手から乱暴な反応が引き出される。
丁寧に関わると、相手から丁寧な反応が引き出される。
こういうことになります。
たとえばわたしが柔らかい手で鳥を包み込むと、鳥はすぐに眠ってしまうのですが、その手をグッと固めてみると、鳥は落ち着かなくなり、もぞもぞと身動きしたり、手から降りようとしたりします。
自分の関わり方や姿勢が、そのまま相手の反応に繋がっています。
鳥は、こんな風に、とても敏感で素直に反応してくれますが、、、
人間が相手のやりとりでは、これほど素直に反応してくれる場合ばかりではありませんね。
67-3 ▼ 自分が相手をどう見ているか
たとえ相手に腹が立ったとしたって、それを素直に表現できる時ばかりではありませんよね。自分も相手も、本当の気持ちを押し隠して、表面だけにこやかに対応していることも、きっと少なくないでしょう。
人間の場合はその逆もあって、内心では相手にめちゃくちゃ感謝していたり、無意識に愛し合ったりしているのに、表面上は相手をののしったり、馬鹿にしたり、傷つけたりしてしまうことがあります。親子関係、夫婦関係など、近しい間柄によく見られるように思います。複雑な、人間の在り方ですね。。
でも、身体の原理原則は、どんな時でも、どんな場面にでも通底しています。
自分が相手を柔らかくて温かいと思っていれば、自分の身体から柔らかさと温かさが引き出され、そしてそのまま、相手からも、自分に対する柔らかさと温かさが引き出されます。
自分の手の中で小鳥が静かに眠っているのを見たいならば、まずは自分の手を柔らかく穏やかにしてあげることです。
ご自身の周囲の世界の色々なものを、こういう目線で見直してみていただくと、きっと新しい色合いが目に入ってくると思います。
面白く生きる連載1~3通目も、同じことを別の角度から書いていますので、ぜひ見直してみてください(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。