366-1 ▼ 教育を与えることの落とし穴
保護者や指導者が、子供たちに教育を与える、療育的に関わる、というとき、大半の大人は「教育や療育は良いこと」「子供たちのためになること」という視点で関わります。
それは間違いなくその通りなのですが、、、
実はここで一歩間違うと、無自覚のうちに大きな落とし穴に陥ることがあります。
それは、大人がより良い教育を与えようと努力することそれ自体が、今のその子を否定することにつながりかねない、ということです。
大人は「もっと良くなれる」という善意と熱意で教育を提供しますが、それは裏を返せば、「今のあなたではまだ足りない、十分でない」というメッセージを送ることにもなりかねません。
366-2 ▼ 外側から知識を付け足す前に
もちろん、教育そのものを否定するつもりは毛頭ありません。
学ぶ楽しさを知ることはその子の一生を豊かにしてくれますし、適切な療育によって周囲との折り合いの付け方を身につけることが、どれほどその子の人生をスムーズにしてくれることでしょうか。
でも、外側から知識を付け足してあげる前に、その子の内側にあるものを十分に満たしてあげてほしいなと思うのです。
「あなたはもっと良くなれる」ことを伝える前に、「今のあなたはそれだけで素晴らしい」ことを伝えてあげたいなと思うのです。
それは何も難しいことではなく、その子のありのままの姿を無条件で受け止めて、抱きしめてあげるだけで十分です。
ただただ、可愛いなあとか、この子の身体は温かいなあとか、柔らかいなあとか、それを感じるだけで十分です。
そこが十分に満たされている人は、教育であれ何であれ、その人が必要とするものが自然と積み上っていくように思います。
366-3 ▼ ありのままの姿
お子さんのありのままの姿を受け止めてあげることは、そのまま、大人が自分自身のありのままの姿を受け止めることにつながります。
ということは逆もしかりで、、、
大人が自分のありのままの姿を受け止めきれていないと、お子さんをそのまま受け止めてあげることも難しいことがあります。
もしどうしても、お子さんに対して、あるいは自分自身に対して、ありのままの姿を受け止めきれないと感じるなら、ぜひ一度、相互循環セッションに来てみていただきたいなと思います。
早い方は一度のセッションで大きな流れを感じられると思いますし、そうでなくても、あなた自身の身体が常日頃からどれほど素直に反応を返してくれているかを体感できたら、ものを見る目が少し変わるはずですから。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
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心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします