355-1 ▼ 母なるもの
当ブログをご覧になっているのは、「母親」という立場にいらっしゃる方が多いようです。
お母さん、という言葉は、とても優しく、そしてとても複雑で、底の深い言葉だと思っています。
「母」という言葉から多くの方がイメージするものといえば、無償の愛、おおらかさ、優しさ、器の大きさ、などなどでしょうか。
肝っ玉母さんとか、聖母マリアとかといったように、「母なるもの」には美しいイメージがつきやすいのですね。
自分の中の母親像と、母親としてのセルフイメージが合致する(またはそれほど乖離しない)人は良いのですが、ここが合致せずに苦しまれる方がいます。
お子さんに育てにくさを感じる場合は特にその傾向があるようです。
355-2 ▼ 社会的な枠組みに起こる理想と現実の乖離
こうした理想の母親像と、現実の母としての自分の在り方がかけ離れている(と自分には思える)ことで、自己嫌悪や怒りや苦悩に陥ってしまう方がおられます。
こうした「イメージと実際との乖離」は、「母」だけでなく、あらゆる社会的な枠組みで起こり得ます。
たとえば「男/女」「親/子」「夫/妻」「職場で働く自分」「この人の前にいる自分」などなど…
世の中には「~~としての自分」という枠組みが無数にありますね。
たとえば、家族からは「妻・母」としての枠組みを求められているけれど、うまくできずにいる、でもそれを誰にも言えない、といった方もいらっしゃるかもしれません。
355-3 ▼ 枠組みに寄せていかないことが大事
このようなとき、誰にでも当てはまる万能の処方箋はありません。
その人自身の価値観、生活環境、人生の流れに応じて、対応は変わっていくでしょう。
でも、身体の原理原則から見て、一つだけ、ぜひ大切にしていただきたい考え方があります。
枠組みと自分自身との乖離に悩まれるときは、枠組みのほうに自分を当てはめていくのではなく、まずは自分自身を主軸において捉え直してみてください。
大切なのは頭の中の理想像や社会的な枠組みではありません。
実際の、あるがままの、いま現在こうであるところの自分自身です。
自分一人ではどうにもならない、と感じるときは、どうぞ三輪堂にメッセージを投げてくださいね。
ご一緒にあなた自身の輪郭を捉え直していきましょう(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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