265-1 ▼ 我が子が泣いて帰ってきたら?
今日は、学校でお友達同士のトラブルがあったとき、保護者はどうすれば良いか?について書いてみます。
たとえば学校からお子さんがワーワー泣いて、あるいはカンカンに怒って帰ってきて、理由はどうやらお友達とのトラブルらしく、親御さんに不平不満をぶちまけた、、、
そんな場面を想像してみてください。
何が起こったのか実際に見ることもできないし、先生がどう対応されたのかも現時点ではわからない、我が子の話しか情報源がない、という状況を経験された保護者の方々も少なくないのではないでしょうか。
こういうときにまず大切にしたいのは、「お子さんの思いをしっかり受け止めてあげる」ことです。
265-2 ▼ まずは気持ちをそのまま受け止める
親御さんとしては、相手を傷つけていないかという不安だったり、逆に相手から傷つけられたことへの怒りだったり、事実がよくわからないことに対する困惑だったり、色々な感情が渦巻くと思うのですが、
ひとまず大人自身の感情は一旦脇に置いておいて、お子さんの感情をまずは全部そのまま受け止めてあげる。
これがベストだと思います。
ここで全部残らず受け止めてあげるだけで、お子さんの感情の8~9割方は整理がついて、その後は落ち着いて話ができるようになることもあります。
事実の究明はその後からでも十分に間に合います。
次に気を付けたいのは、「お子さんの言葉そのままを受け入れない」ということです。
思いをそのまま受け止めると言っておきながら言葉を受け入れないとはどういうことか?と思われるかもしれませんが、「思い」と「言葉」は全く別物なのです。
265-3 ▼ 言葉を過信せず、感情を否定せず
自分の感情や起きた出来事を正確に言葉で表現することは大人でも大変難しいことです。
感情が激したお子さんでは何をかいわんや、です。
しゃべっているうちに言葉がズレていくこともしばしばあります。
「AちゃんがB君を叩いた」が、「B君がCちゃんを蹴った」にすり替わってしまうくらいのことは当たり前のように起こります。
本人が意図的にごまかそうとする場合もあるでしょうし、思っていることと違うことが口に出てしまうこともありますし、感情にあおられて言葉が強くなるとか、記憶そのものが塗り替えられてしまう(としか思えない)ようなことも起こり得ます。
といって、お子さんの言葉を頭から否定するのはまたちょっと違います。
この子が今こう思っている、こんな風に表現したくなるくらいの感情の波の中にいる、ということだけは間違いがないので、そこを丁寧に受け止めてあげてください。
事実として何が起こったのかは一旦保留にして、仮にお子さんの言葉が事実に反していたとしても否定せず、お子さんの現在の心の揺れを受け止めてあげる。
保護者として真っ先にできる対応は、こういうことになるのかなと思います。
可能ならばその後で、担任の先生などとお話をして、実際に何が起こったのか、先生がどんな対応をされたのかなどを確認しつつ、(必要なら)事後の対応策や今後の指導方針などを共有し合えると良いですね。
本日は以上です。
それでは、また。
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