私の息子は、ケンカがめっぽう弱いくせに、よくケンカをします(苦笑)。

しかも、体格がよくてケンカの強い子にやたらと突っかかっていって、自分が負けることが多いのです(がっくり)。

 

 

なぜケンカになるのか、よーく観察していると、だいたい2パターンに分かれることがわかりました。

 

まず1パターンは、こんな感じ。

息子は、いつもケンカしているA君のことがすっかりキライになってしまっています。彼が近づいてくると、A君は何もしていないのに、いきなり「やだー!」「あっち行け!」と叫びます。これでは当然A君も腹を立てて向かってきます。そしてケンカになり、息子が負けます。

・・・やれやれ、です(^ ^;)

 

もう1パターンは、こんな感じ。

「バカ!」というのが口癖のB君がいます。悪い言葉を使わないよう、大人が丁寧に関わりながら練習中ですが、まだまだ練習途中なので、ついつい口癖が出てしまうことがよくあります。B君の「バカ!」を聞くと、周囲の子供たちは、泣くか怒るか、どちらかの反応をします。息子の場合は後者です。怒ってB君を押してしまい、B君も押し返します。そしてケンカになり、息子が負けます。

・・・どうせ負けるんだからケンカなんか止めておけば?というのは大人の考えで、子供はこうやって大きくなっていくんでしょうねえ(^ ^;)

 

 

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さて、このどちらのパターンでも、ケンカのきっかけになっていることがあります。

それは「言葉」です。

A君の場合は、息子の「あっち行け!」という乱暴な言葉。

B君の場合は、B君の「バカ!」という乱暴な言葉。

 

 

子供同士のぶつかり合いは、たいていの場合、このようなちょっとした言葉づかいから起こります。

集団生活の様子をよく観察しているとわかりますが、行動の内容というより、言い方からケンカが起こることが多いのですね。

言葉の力が十分でない子の場合はいきなり手や足が出ているように見えるかもしれませんが、よく見ていると必ず「前触れ」があります。言葉で言えればきっと言葉で訴えただろう、と思える、意志のこもった「前触れ」です。

 

ですから、お友達同士のトラブルを減らし、集団生活での信頼関係をしっかり作るには、子供たちの言葉づかいに着目して、あたたかくやわらかい言葉の使い方・行動の仕方を積極的に働きかけてあげることが大切だと考えています。

 

 

 

集団生活を「あたたかさ・やわらかさ」で包むためには、

 

◆あたたかい言葉・態度を発信すること

◆乱暴な言葉・態度を発信しないこと

◆乱暴な言葉・態度を受け流すこと

 

このような側面から練習していくとよいでしょう。

今回の息子の例では、特に後半の2つが該当します。

 

息子がA君に向かって乱暴な言葉を使わなければ、あるいはA君が息子の乱暴な言葉を聞き流せば、A君とのケンカは起こりません。

B君についても同様です。お互いに(あるいはせめてどちらかが)乱暴な言葉を使わない・聞き流すことができれば、ケンカは起こらなかったはずです。

 

 

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乱暴な言葉・態度を受け流すということは、これからの人生を豊かに過ごしていくためには、必要不可欠のスキルです。

これは大人でもなかなか難しいことですが、それでも、時間をかけて練習していく価値は十二分にあります。

 

特に現在は、SNSやLINEなどで簡単に言葉をやりとりできるせいで、言葉の重みが減ってしまいました。面と向かっての悪口は言いにくくても、メッセージでなら言えてしまうこともあります。LINEで悪口を浴びせられたお子さんの心が強く傷つけられ、そのせいで起きた痛ましい出来事を、ニュースで見聞きすることも多いですね。

 

よくない言葉を簡単に使わないこと、代わりにあたたかい言葉を使うこと、よくない言葉は聞き流すこと。

この力があるかないかで、お子さんと周囲の人々の生活の質的な豊かさが大きく変わります。

 

 

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学校で学級担任をされている方にお話を伺うと、どなたも共通しておっしゃっているのが、

 

「雰囲気が落ち着いたクラスでは言葉遣いが丁寧である。逆に、雰囲気が荒れたクラスでは、言葉が乱れている。」

 

ということです。

言葉遣いだけがクラスの雰囲気を左右しているわけではないと思いますが、大きな理由の一つであることは間違いないでしょう。

 

言葉の影響は、波紋のように周囲に伝播します。

電車の片隅に座っている人が、酔っ払ってブツブツ文句を言っているだけで、その車両全体の雰囲気が悪くなっている・・・そんな場面を経験されたことはありませんか?

悪い言葉を使えば空間の空気感が悪くなり、あたたかい言葉を使えば空間の空気感があたたかくなるのです。

 

 

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小さな子供たちにとって、「悪い言葉を使わない」「悪い言葉を受け流す」のは、かなり難しい課題です。

私も繰り返し繰り返し、息子に話していますが、息子の心に沁みこむまではまだまだ時間がかかりそうです。

それでも、息子がいつかこの力を身につけることを信頼して、気長に働きかけていくつもりです。

 

 

 

どんなクラス・どんな学校・どんな社会にも、よくない言葉・態度を発信するお友達・仲間は、きっといるでしょう。

そのお友達や仲間を排除するか、非難するか、攻撃するか、受け流すか、受け入れるか、支えるか、、、、、、は、その時々で変わってくるのでしょう。

できるだけどんな時でも、あたたかい言葉・態度のやりとりができる人間関係を、自分でも作っていきたいし、子供たちにも作ってもらいたいし、周囲にも広げていきたいなと思っています(^ ^)。

 

 

それでは、また!