801-1 ある分野の第一人者の話
たまたま知人の縁で、ある大学教授のお話を伺う機会がありました。
その方は、ある分野の第一人者で、業界では名前を知らない人はいないほどの方です。
その分野の研究会や講演会にはきっとその方の顔があり、名前が出ます。
そんな先生のお話を聞いていて驚いたことがあるのですが、先生はなんと、電子レンジを使えない、お湯も沸かせない、というのですね。
普段どうやって生活してるんですか、と聞くと、すべて奥様がお食事もお風呂も用意してくださっていて、先生はただ奥様のなすがままに生きているのだとか。
801-2 生活力ゼロ
先日はその奥様が急遽お留守をされたので、食事の用意がなかったのだそうです。
お弁当を買って家に帰ったけれども、レンジの使い方がわからない。
しばし悩んだのち、コンビニに出かけて行って、店員さんに頼んでレンジ加熱をしてもらったのだとか。
お風呂のお湯の張り方もわからなかったので、その日はシャワーで済ませました、とおっしゃいます。
いやはや、驚きましたね。
この先生は、自動車を丸ごと一台分解してまた元通りにできる人ですが、そんな人がレンジ一台使えないとは。
人間の能力の発揮の仕方には実にいろいろな姿があるものだなあと感心しました。
801-3 好きなことだけやって生きていくのもありみたいです
そう見てくると、わたしたち大人が、子供たちに「生活力を身に着けさせよう」などと、料理を教えたり買い物の練習をさせたり、将来の就労や自立生活の準備をさせたりするのは、意味がなくはないとは言え、原則的には小細工に過ぎないのだろうと考えさせられます。
現に今ここに、生活力がほとんどない人が、立派に大学教授をやって生きているわけですから。
自分の浅知恵で「生活スキル」を定義してはいけないな、と反省しました。
先生は、自分の好きなことだけやって生きてきた、とおっしゃっていました。
人なんていうものは、案外それでいいのかもしれませんね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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