781-1 子供が道路に飛び出さない理由
以前、交通整理をしていた警察官の方から、こんなお話を伺ったことがあります。
「小さなお子さんは、自分で安全に道路を渡れていると思っているけれど、本当は親が渡らせてあげているのです」
「ある程度わかるようになったくらいの子が一番(道路への飛び出しが)危ない」
どういうことかというと、なんでも自分でできる!と思い始めた年齢のお子さんは、道路を渡るとき、大人に言われた通り、左右を見るようなそぶりをします。
でも実際はほとんど見ることができていない、というのですね。
それでもなぜ子供たちが安全に道路を渡っているかというと、実際は親御さんがかすかにお子さんをコントロールしているのだそうです。
781-2 親の見守りに気づかない
さりげなくボディーランゲージを送って、渡ってもいいとGOを出したり、引き止めたり、危ない場面では手をつないで背後にかばったりして、しっかり守っているのだということです。
ところが子供たちのほうはそれに気づかない。
自分の力で道路を渡ることができていると誤解します。
道路は危ないから気をつけなさいと大人に言われているけれど、全然危なくなんかないじゃないか!自分はちゃんとできるんだ!と思い込んでしまう。
その結果、ひょっと一人で道路を渡ろうとしたとき、車の前に飛び出してしまったり、道路の真ん中で立ちすくんでしまったりといった事態に陥るのだとか。
781-3 みんな誰かを守り、誰かに守られている
なんでも自分でできると思い込むのは小さい子あるあるですよね。
みんなその段階を経て、だんだん大きくなっていくのですね。
わたしたち大人も、自分でも気づかないところで誰かが守ってくれていたからこそ、今ここまで過ごすことができたのだろうと思います。
大体のことが自分でできるようになった今でも、どこかで誰かが守ってくれていることに変わりはありません。
親が子供を守るような直接的なものではないかもしれませんが、みんなそれぞれ自分の役割を通して、誰かを守り、誰かに守られて生きているのでしょうね。
本日は以上です。
それでは、また。
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