751-1 本質的なことほど身体主導で動く
人の身体は、自分にとってより自然で本質的なものほど、頭でいちいち考えずに身体主導で動きます。
たとえば呼吸をするのに、いちいち「よし、息を吸うぞ」「次は吐くぞ」などと考えたりはしませんね。
意識せずに、自然にできています。
この原理原則は、人の社会的な行動においても当てはまります。
751-2 頭で意識しないとできないことは、、
自分にとってより本質的で自然にできること(=得意なこと)ほど、脳裏に浮かびません。
身体主導でできるから、思考を働かせる必要がないのです。
逆に、自分がもともと持っている本質の中には含まれていない物事は、頭で「意識して」「頑張って」やろうとします。
そうしないと、できないからですね。
自分自身の身体の中でこういう現象が起きているので、人のこともそう見えます。
育児中の親御さんが、お子さんの「〇〇ができない」「〇〇が足りない」と強く感じる一方で、お子さんの得意な部分が目に入りづらいのは、この身体の原理原則に基づいているのだろうと思います。
751-3 無意識にできていることを言葉にしよう
できない部分が気になってしまうのは、身体の原理原則から見ても当然ですから、「気にしないようにしよう」としても無駄です。
絶対に気になります。
だから、これは一旦棚上げしましょう。
お子さんの得意なところ、大人がいちいち言わなくても自然にできているところ、ご本人が無自覚にこなしているところ、ご本人が夢中になること、、、
そうした部分に意図的に目を向けて、言葉にしてお子さんに投げかけてあげることをお勧めします。
親御さんから声をかけてもらうことで、お子さんに(そうか、自分は〇〇が得意なんだな)と肯定的な自己認識が形成されますし、
お子さんの良いところを探す目線はそのまま、大人が自分自身の良いところを探すまなざしとして戻ってきますよ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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