750-1 身体と思考のブレ
前回までの記事の続きです。
自己肯定感は、身体と思考のブレが少ないところに生まれるのだろう、という仮説のもとに書いてきました。
身体と思考のブレを減らすには、思考→身体の順番で歩み寄るか、身体→思考の順番で歩み寄るかの2種類があるのだろうと考えてきました。
一方で、学校では跳び箱が跳べたかどうかという事実のみで評価されるため、「跳べなかった」という事実を突きつけられることで運動や自分自身に否定的な感覚を持つようになる子が多い現状があります。
その点をなんとかするためには、跳び箱などの運動そのものを練習するか、自分の身体を丁寧に動かす練習をするか、なんらかのアプローチがあっても良いと思いますし、それが大いに効果的だとも思います。
750-2 「遅れ」とは
と同時に、それらすべての土台になるような、もっともシンプルな身体の現在地の認識も行ってみてほしいなと思います。
それは自分の身体と向き合うことです。
身体が感じていることを無視しないこと、いま感じていることを受け取ることです。
発達に特性のあるお子さんは、時に周囲の子たちと比較して「遅れ」を指摘されます。
でも、その子自身の身体は別に遅れていません。
周りのペースと違っているだけです。
周りのペースに合わせて身体能力を発揮することはできていないのかもしれませんが、その子自身の身体能力を発揮している現在地に寄り添うことはできます。
たったそれだけで、その子にとっての身体と思考のブレは減ります。
750-3 運動と自己肯定感については一旦終わり
療育や育児の支援に際して、親御さんや先生方に一番お伝えしたいのもその点です。
・・・が、これ以上書くとマニアックになりすぎて、シンプルな育児療育情報をお求めの方には不要なメッセージになりそうなので、一旦このへんで止めます。
今後、これよりもっと奥に踏み込んだ話を書いていくメルマガも始めようと思っています。
もし、そういうものも読んでみたいと思われる方がいらしたら、いずれ詳細をこっそり発信しますので、お待ちになってください。
そんなわけで、運動と自己肯定感の関係についての考察に長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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