749-1 身体と思考、どちらからスタートするか
前回はこういう記事を書きました。
運動時に身体と思考が合致している実感を持つには2種類の方法があって、
思った通りに身体を動かすのが得意な子は思考→身体の順番で
身体がどう動いているかを感じている子は身体→思考の順番で
それぞれ歩み寄っているのだろうと考えます。
前者の子は、工夫して考えられたトレーニングメニューをこなして技術が上達していくようなイメージです。
後者の子は、身体を動かすことを楽しみ、夢中になって身体と一緒に遊んでいるようなイメージです。
749-2 学校の体育教育
この2者は結果として同じようなところに立っているかもしれませんが、実質は大きく違います。
前者の子は、思考が決めた地点に身体が到達しない限界が遠からず来て、過剰な練習で身体を壊したり、練習しても成果が出ず自己否定に陥ったりするでしょう。
後者のように自分の身体がどう動いているかを認識していける子は、運動が得意かそうでないかは関係ない次元で、身体の動きを楽しめるでしょう。
身体の原理原則からは以上のように見えるのですが、現実にはここに体育教育という変数が関わってきます。
義務教育の体育くらいの内容なら、前者の子のやり方で十分に間に合います。(限界が来るのはもっとハードなトレーニングの場においてです)
そして、後者の子のやり方は現行の体育の指導法には全く沿っていないので、評価される場がありません。
749-3 体育のおかげで、、、
学校ではどうしても、跳び箱が跳べたかどうかという事実のみで評価され、跳べる子と跳べない子の差が目立ちます。
その結果、跳び箱が跳べなかったというだけで心が揺れ、身体の現在地から遠く離れたところに思考と感情が飛んでいってしまいます。
それまで運動は好きで得意だと感じていたのに、学校の体育を経験したおかげで運動が嫌いになった、苦手意識を持つようになった、という子がゴマンといるのは、こういうことではなかったかと思います。
(念のため、体育教育を否定しているわけではありません。わたし自身は体育は大嫌いでしたが、システムとしてやむを得ない部分もあると思っています)
・・・ずいぶん長くなってしまったこのテーマ、いよいよ次回で最後です(たぶん)。
自分にとってタイムリーなテーマだったもので、思わずあれこれと書いてしまいました。
あと1回だけお付き合いください!(^ p ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
- 療育のセカンドオピニオンが欲しい方
- 一般的な療育支援分野とは違う角度からアドバイスが欲しい方
- 漠然とした不安や言葉にしづらい”何か”があってクリアにしたい方
ぜひ一度「オンラインセッション」にお声掛けください。
育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
うまく書けない・しゃべれないと思う方もご安心ください。
ゆっくり丁寧にあなたの中にある”何か”を引き出します。