660-1 本来の力の芽吹き
前回は、その子の「やってみたい!」の中に本来の力の芽吹きがあること、才能とはわかりやすく特別なものばかりではなく日常的な当たり前の出来事の中にも隠れていること、を書きました。
人によっては、「やってみたい!」ではなく「この状態をキープしたい!」「やりたくない!」という形で現れるかもしれませんね。
数直線のプラス方向に進むだけでなく、動かないこと、マイナス方向に進むことも考えられるということです。
657通目で書いたような、決められた枠組みの中での「特別な支援」で表面的にカバーしようとするのではなく、文字が書けるようになったから・計算ができるようになったから安心するのでもなく、その子が本気で取り組むプロセスを見守っていきたいものです。
660-2 本気ならきっと
こうした子供たちを見守るとき、大人がぜひ心に留めておきたいのは、成果を出すことを求めないということです。
子供たちの中の芽吹きは、育つかもしれないし、途中で枯れるかもしれないし、いつか全く関係のないところで急に花をつけるかもしれないし、、、 先は誰にもわかりません。
大人の目からは、無意味なように見えたり、何もしていないように見えたり、時間の無駄のように思えたり、するかもしれません。
でも、人の素直な感情や本気の身体から出てきたことは、きっと意味があります。
ぜひ子供たちを信頼して、見守っていただけたらと思います。
660-3 大人たちも素直に
子供の本気を引き出し、自分も本気で受け止められる大人の方々には、明確な特徴があります。
それは、その大人自身も、自分の心の声に素直に従っている、ということ。
大人になると、自分の「やってみたい!」「やりたくない!」に嘘をついて、やりたいことでも我慢する、やりたくないことでも仕方なくやる、といった場面が増えてきますよね。
それが悪いわけではないし、それができるからこそ「大人」と言えるのだろうとも思うのですが、
ときには大人たちもぜひ、自分の「やってみたい!」「やりたくない!」に素直に従ってみてください。
思いがけない自分の才能の芽生えが、じわりと動き出すかもしれませんよ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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