433-1 ▼ よくある社会の課題に潜むつまづきポイント
小4の息子の家庭学習に、「47都道府県と県庁所在地を書く」というプリントがありました。
地図帳と照らし合わせながら、まず白地図上に漢字で書き、別紙にローマ字の大文字と小文字でそれぞれ書くという、なかなか歯ごたえのある課題です。
この手の課題にはあちこちにつまづきポイントが隠れています。。
たとえばよくあるのは↓
- 地図と白地図を見比べる難しさ
- ワーキングメモリの弱さ
- 漢字とローマ字の苦手さ
- 字を書くことの苦手さ
- 同じ作業を続けることの苦手さ
などなど。
それぞれを少し詳しく見てみましょう。
433-2 ▼ つまづきポイント詳細1
地図と白地図を見比べる難しさ
目の使い方に苦手がある場合です。
手元の白地図から地図帳へ、また白地図へ、と視線をジャンプさせるたびに、これまでどこを見ていたかがわからなくなって、求める都道府県を探し当てるのに一苦労します。
ワーキングメモリの弱さ
情報を一時的に覚えておくことが苦手な場合です。
地図帳で「新潟県」を読み取ったとして、白地図から新潟県の場所を探し出す頃には県名を忘れている、漢字の細かいところを忘れている、といった具合に、頭の中に保持しておける情報が極端に少ない状況です。
漢字とローマ字の苦手さ
漢字やローマ字を覚える・思い出すのが苦手な場合、それらが得意な子と比較して、何倍もの負担がかかります。
「HOKKAIDO」と書くだけで、「ほ」はどう書くんだっけ?「小さい『っ』」はどうするんだっけ?と一つひとつ確認しなければならず、それを47回繰り返すことを想像してみてください。
433-3 ▼ つまづきポイント詳細2
字を書くことの苦手さ
書字そのものに苦手さがある場合は、漢字であれローマ字であれ、書くという作業そのものに強い苦痛を感じる可能性があります。
同じ作業を続けることの苦手さ
47の都道府県と県庁所在地を、漢字・ローマ字の大文字・ローマ字の小文字の3パターンで書くとなると、47×2×3=282個も単語を書くことになります。
集中しづらい、多動傾向がある、極端に飽きっぽい、といったお子さんには苦行でしかないでしょう。
特に複数の弱さを併せ持っている場合、この課題の達成はかなり難しいと言って良いのではないかと思います。。
ですが、ちょっとした工夫で、苦手さをぐっと軽減できる可能性があります(^ ^)
具体的な方法は週明けの配信で書いてみますね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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