こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、107通目です。
107-1 ▼ それぞれの良さが最大限に活きる状態
昨日は、不安や緊張や無理が生じているところ、人生で起こる課題は、自分が本来の在り方からはずれていることに気づかせてくれるものだと書きました。
実は、本来の在り方とは、その人にとってはあまりにも当たり前過ぎて、自分ではなかなか気づくことができません。
だから、何事もない時は何も感じません。でも、そこをずれてしまうと、違和感が出ます。
だからちょっと厄介です。「良い時」は教えてもらえなくて、「悪い時」だけ教えてもらえるので、悪い状態ばかり認識してしまって、良い状態を認識しづらいのです。
うまくできている時は何も言われないけれど、うまくいっていない時だけ怒られる、、、
発達に偏りのあるお子さんによくある、ちょっと残念なシチュエーションですが・・・ 同じことがわたしたちの身体にもふつうに起きているのですね。
107-2 ▼ 一番素敵なところは自分では気づきにくい
人の本来の在り方とは、言い換えれば、「その状態でいることが、その人の良さが最大限に活かされている状態」です。
たとえば人を空に飛ばせようとし、鳥を水に泳がせようとし、魚を地上に歩かせようとしたら、恐ろしい苦労をした挙句、ほとんどは失敗に終わるはずです。
これは本来の在り方から外れている状態です。
人は地上に、鳥は空に、魚は水に置いておくのが、「それぞれの良さが最大限に活かされている状態」であるということです。
ある人が本来持っている一番素敵なところは、さきほども書いたように、ご本人は全く意識せずに自然と出来てしまっていることが多いので、ご本人にとってはまったく素敵とも大したこととも思っていないことがよくあります。
人が地上にいることなんて当たり前すぎて、「ああ、わたしは肺呼吸が上手だなあ」なんて誰も思いませんよね。それと同じことです。
瀧本の知人にも、その人がいるだけで周囲がみんな笑顔になって穏やかな明るい空気に包まれるのに、ご本人はまったくその力に気づいていなくて、「自分には何もできないから」といつも言っている人がいます。瀧本からすれば、その温かな存在感、空気感が何より憧れなのですが・・・(^ ^)
107-3 ▼ 課題が起こることの意義
人は地上にいるだけで素晴らしいのに、そのことに誰も気づいていないんですね。水に入って溺れてみて初めて、地上で、肺で呼吸ができることのありがたさに気づけます。
療育や育児や人生も同じです。何か課題が起きるのは、あなたの本来の在り方を思い出させてくれるチャンスだと捉えてみてください。そういう出来事がなければ、本来の在り方を意識する機会がなかったのだと思ってみてください。
そうしたらきっと、今あなたの前にある課題が、ちょっと違った色合いで目に映るようになるだろうと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。