こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、79通目です。
79-1 ▼ 同じ相談は一つもない
仕事柄、色々な方のお悩みを伺う機会があります。
不思議だなと思うのは、ご相談はどの一つとして同じようには聞こえないということ。
言葉が出にくいとか、ワーキングメモリに苦手さがあるとか、身体操作が苦手とか、自閉傾向でお友達との交流が苦手とか、相談のパターンや類型のようなものは確かにあるのですが、それでもどのご相談もすべて、全く別の色合いを帯びています。
それが人というものなんだろうなあと思います。
79-2 ▼ 本来とりたい姿勢
わたしたちは人前ではシャンと背筋を伸ばして、いわゆる直立二足歩行の姿勢を保っていますが、仕事を終えて家に帰ってきて、あああああ疲れた~~!!とバタンとソファーに倒れ込んだ場合、直立二足歩行の姿勢にはなりませんよね。
手足はひっくり返って、全身から力が抜けて、腰はねじれて、顔は脱力して、ぐでんぐでんの様子になると思います。
このように、人は、「人前でとる姿勢」と「本来とりたい姿勢」が異なっていることがよくあります。
整体の世界では、この「本来とりたい姿勢」を十分に全うすると、心身の調子が回復して、その人にとってベストな状態に戻ることができるといわれています。(瀧本も師匠に何度か施術していただいて体感していますが、驚くほど身体の軸が通って、精神的にも曇りや濁りがなくなります。)
ソファーにひっくり返ってある程度休息したら、立ち上がって生活を再開できるようなものですね。
79-3 ▼ その人が歩く道
発達プロセスでも、一人ひとり、その人にとって歩きたい道があるんだなあと思います。
もちろん、同じ人類が育っていくのですから、発達プロセスにはある程度の流れや段階があります。前段で申し上げた姿勢と同じで、本来とりたい姿勢がどんな恰好だったとしたって、手が身体から離れてどっかに行っちゃうということはありませんよね。人体の形式という大原則に則った上での変則です。
子供たちだけでなく、わたしたち大人の生き方にも、きっとその人にとっての道があります。
手元に届くご相談を拝見していると、もしかして、誰かに強いられたり、無理をしたりして、本来の道とはちょっと違うところを歩いている人も少なくないのかなとも思います。
中には、頭が胴体から離れて飛び回ってしまっているかというくらい、本来の在り方とかけ離れているのではないかと思えるような方もいらっしゃいます。
ここ数日お伝えしているように、何が自分にとって良いのか悪いのかは、自分の身体で答えを出すしかありません。
何かに迷いがある方は、自分の身体に尋ねてみてください。
尋ね方がわからない、尋ねてみたけれども答えが出ない、、、
そんな時はどうぞメッセージを投げかけてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。