遊ぶことで発達する
子供は、遊ぶことで発達します。
「遊ぶ」という行為の中には、
- 興味関心の集中
- 主体性
- 創意工夫
- ポジティブな感情の存在
- 他者(ヒト・モノ)との関わり合い
- 身体操作
これらすべての要素が含まれ、まさに、子供のより良い成長発達を願う育児療育が目指すところ、そのものであります。
「ふつうに遊ぶ」ができない子もいる
心身に障害のある子は、遊ぶことの権利が担保されづらい状況にあります。
一例を挙げれば、公園でキャアキャアと飛び回っている子供たちの中に、車いすの子や、脳性麻痺の子が混じっていることはほとんどありません。
体力が弱い、道具がない、環境がない、意欲がない、介助者の手が足りないなど、さまざまな要因はあるでしょうが、いずれにしても 「ふつうに遊ぶ」 ことが、しづらい状況にあるのです。
遊ぶ機能を持つ車いす
「遊ぶ機能」を持つ車いすがあります。
足元を取り囲むようにガードをつけ、そのガードでボールにぶつかるようにして、ボールを操作して遊びます。
車いすに乗っている人は、人やものを避けることが多くなります。
従って、車いすの子供たちは、自然と「避ける」気持ちをベースとした社会性が育まれていきます。
そんなとき、車いすで「遊ぶ」体験によって
- ボールに向かっていく積極性
- 人と競り勝つ体験
- 自分から発信していく意欲
などなどが育まれるのです。
車いすの「遊ぶ機能」は、子供たちの内面を育むための大切な仕組みになっているのですね。
もっと遊ぼう!
そんな子供たちを見て、親御さんも嬉しいですし、 そんな親御さんを見て、子供たちも嬉しくなります。
遊ぶことって、すごい力があるんですね。
遊べる車いすのような特別な道具は、まだ提供が限られます。
これは致し方のないことですが、身の周りの環境の中で、工夫して遊ぶことは、誰でもできます。
心身に特別な困りのない大人や子供ならば、なおさらです。
大人たちも子供たちも、もっと遊んだほうがいいんですよ (^ ^)
あなたも、ご家族も、楽しく遊んでくださいね!
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。