943-1 どんな力をつけてあげたいのか
前回は、宿題が目指す主な目的を3つ挙げました。
本当にその目的が宿題によって達成されているのか? が問題なわけですが、
宿題が苦手だ、取り組めないというお子さんの話を聞いていると、宿題がこれらの目的の真逆の影響を与えてしまっていることもしばしばあります。
宿題をするなら、
その子にどんな力をつけてあげたいから宿題をするのか?
が大事です。
- 既習内容の定着を図りたいのか?
- 学習への成功体験を積ませたいのか?
- 発展的な学習を進めたいのか?
- 自分から課題に取り組む主体性を育みたいのか?
などなど・・・
それによって宿題の内容も、出し方も変わってきます。
943-2 本人の目的に合わない宿題をやる意味はない
が、実際には、学校で出る宿題はクラスや学年で共通で、個人に合わせた柔軟な調整はあまりできていないことがほとんどでしょう。
(学校側の人的負担を考えれば、無理もないこととは思います。)
あくまでも私見ですが、現行の宿題の最大の課題は、「その子にとっての目的」が不明瞭であることです。
本人の目的に合っていない宿題なら、やる意味はありません。
(余裕があればやってもいいと思いますが、別にやらなくていいと思っています。)
ちなみに、目的地が見えなくても、現在地が合っていれば宿題はできます。
つまり、何のためにやるのかがピンと来なくても、解ける問題を出されれば、真面目な生徒は解いてくれるのです。
でも、そういう宿題は、たいして面白いとは感じられないはずです。
943-3 宿題の悩みを解決する最初の一歩は
宿題にそれほど困りを感じない子であっても、宿題が好きという子はあまりいません。
それは日々やっている(やらされている)宿題が、自分の目的に合っていないからです。
ただでさえそうなのだから、宿題に困りを感じる子ならなおさらです。
ですから、宿題の悩みを解決するには、まずは「その子にこの宿題を提供する目的」を大人が明確に設定し、ご本人にもその目的を納得してもらうことが第一です。
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そもそも宿題には「取り組む」と「できる」の2ステップがあります。
親子で宿題を中心にして必死になっているご家庭は、この2ステップをうまく切り分けていないことが多いのですが、続きは次回に。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
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