931-1 バスケの試合をする子供たちとコーチの話
子供たちのバスケットボールを指導されているコーチから伺ったエピソードです。
コーチは、子供たちの練習試合のとき、片方のチームだけにゼッケンを渡して試合を始めようとしました。
すると、もう片方のチームの子供たちが、自分たちもゼッケンが欲しいと言いました。
コーチは「ごめんごめん、洗濯するのがめんどくさかってん」と笑って、彼らにも別の色のゼッケンを渡しました。
ただこれだけの情景です。
が、このエピソードを聞いたとき、なぜだかわかりませんが、涙があふれてきました。
931-2 ゼッケンのやりとりの中にあるもの
ゼッケンはチーム分けのために必要なものですから、片方のチームだけ身に着けていれば用は済みます。
使った後で洗濯するのが面倒だから、できるだけ使う枚数を減らしたい!というコーチの発想は、大人ならなんとなくわかりますよね。
でも、ゼッケンを自分もつけたい!という子供たちの気持ちもわかります。
それを素直にコーチに訴えることができた子供たちの心、その気持ちに寄り添ったコーチの心、それを想像したら、勝手に涙が出てきました。
チーム分けのゼッケンなんて、小さな出来事かもしれません。
でも、このやりとりの中に人間関係の真髄が表れています。
自分の思いを素直に伝えること、それを穏やかに受け取ること。
その先に生まれるのは、誰も無理しない、居心地の良い両者のありようです。
常に変化し続ける人間関係の中で、この子供たちとコーチの間に流れるものは、最善の理想に近い姿であるように思います。
931-3 小さな我慢を無視しない
ひるがえって考えれば、この「チーム分けのゼッケン」くらいの “小さな” 出来事に、我慢したり、目をつぶったりして、受け流している大人や子供の何と多いことでしょうか。
身体の原理原則が大事にするのは「まずは自分」です。
どうか、自分の素直な感情を見失わないでほしいなと思います。
ちょっとしたことだから、大したことないから、で自分をないがしろにしないでほしいなと思います。
子供たちと大人たちの明るく健やかな毎日は、まずはそこから始まりますから。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
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