874-1 お勧めの本は?という質問への回答
よく、お勧めの本を教えてくださいというご質問があります。
たとえば、発達障害について何も知らないのでゼロから勉強したい、といったときにお勧めなのは、特定の本を読むというより、
まず一通りの知識を入れる
ということです。
わかってもわからなくてもいいので、とにかくざっと一通り触れます。
簡単な本を一冊さーっと読むくらいの情報量でOKです。
このときの目的は、「知識の網目」を作ることです。
内容を理解することではありません。
人の脳は、何も知らないことは頭に入らないようになっています。
ですから、何か勉強するときは、まず何でもいいから概要を頭に入れるのがコツです。
方法は何でもOKです。
本を読むとか、初心者向け動画を流し見するとか、ご自身にとってキャッチしやすい形でやってみてください。
874-2 知識の網目がキャッチするキーワード
そうやると、頭の中にかすかに「知識の網目」ができます。
この網目がとても大切で、次に読む本や動画は、この網目に引っかかることになります。
引っかかったところから、知識が広がっていきます。
どの方向に知識が広がるかはその人次第です。
網目に引っかかるときの感覚は、「なんとなくキーワードが頭に残る」「なんとなく気になる」というくらいの感じなのですが、その人の興味関心や必要性によって、どんなキーワードが心に残るかが変わってきます。
そのキーワードこそが、その人にとっての大切なカギです。
キーワードを頭に浮かべて次の本なり動画なりを探していくと、ご自身にとって本当に必要な情報をキャッチできるはずです。
874-3 自分にとって本当に必要なもの
「何を検索するか」で、耳目に入る情報は全く変わってきます。
たとえば、同じ本を読んでも、誰が読むか、どんなタイミングで読むかで、心に残るキーワードも全く違ってきます。
わたしがお勧めする本が、あなたにとって本当に良いかどうかは「タイミング次第」ということになってしまうのですが、あなた自身がご自身の内側に抱いたキーワードでキャッチした本は、間違いなく今のあなたにとって必要なものです。
お勧めの本は?という質問への回答としては迂遠なものになっていることは百も承知ですが、、、
身体の原理原則から見て、他の誰でもない、あなた自身にとって本当に必要な情報をお届けするには、という観点から、こんな回答をさせていただきました。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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