966-1 自分だけの居心地の良さ
前回はこんな記事を書きました。
子供にイライラするのは、子供のペース・自分自身のペース・社会のペースの3者がズレているのが大きな理由です。
その3つにうまく折り合いをつけていく必要がありますが、そのためには、まずは親自身が自分の身体のペース、自分の居心地の良いペースを大切にすることです。
自分の身体にとって居心地の良いペースは、自分にしかわかりません。
たとえば発達障害の人は、自分を落ち着かせるための独特なルーティンを持っていることがあります。(声を出す、身体を一定のリズムで動かす、暗くて狭いところにこもる等)
第三者からはどんなに奇異に見えようと、ご本人にとっては大切な「居心地の良さ」です。
発達障害の人は、生まれつき「違和感」を強烈に持ち続けている人たちです。
社会生活になじむために圧倒的な努力を強いられ、ただ生きているだけでも時には辛い。
その違和感に押されて、必死になって「自分にとっての居心地の良さ」を探し続けるしかないのです。
966-2 違和感を無視できてしまう
一方、特別な困りのない人は、日常生活の中で、ごく小さな違和感しか持ちません。
簡単に無視できてしまうくらいの小さな違和感なので、社会生活を優先することができます。
が、そうやって自分のペースを無視し続けた結果、自分の居心地の良さがわからなくなっている人がとても多いのです。
自分の居心地の良さがわからなくなると、「他人が良いと言っていること」「世間が評価すること」に頼ります。
たとえばサウナが流行ればサウナに行って、ととのった気になる。
何かを教えてくれそうな講座を受講して知識を詰め込んでみる。
ヨガやピラティスにリラックスを求めてみる。
日常生活のストレスを発散すべく旅行に出てみる。
念のためですが、どれも悪いわけではありませんよ。
行動して体感することで得られるものはたくさんあると思います。
でも、「それが本当に自分にとっての居心地の良さなのか?」は、自分の身体で選択するしかない。
それを決めきれないと、結局満足できなくて、次から次へと「良さそうなもの」を試し続けなければならない状況に陥ります。
966-3 自分のペースで生きる
本当に自分にとって居心地の良いペースがわかっていれば、何を試す必要もありません。
ただ自宅や職場で淡々と日常生活を送っているだけで十分に満足しながら、自分の心地よさを選択し続けることができます。
子供を見る目も変わります。
社会との折り合いのつけ方も変わります。
今まで我慢していたことに対して、今までと全く違った行動が引き出されるかもしれません。
イライラを感じていたことが、全く違う角度から捉えられるようになるかもしれません。
大切なのはそのどれもが全て、あなた自身の中から引き出される答えだということです。
誰かが、世間が、世の中がこうしろと言うから選択した答えではないのです。
自分で居心地の良さを選べるようになると、あなたはいつどこにいても、自分の身体の答えを参考にしながら唯一無二の人生を歩いていけます。
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