945-1 そんなことやってて夏休み中に終わるの?
前回、宿題はまず「取り組む」の壁を楽しく越えていこう、と書いたところ、 「そんなに丁寧に取り組んでいたら、夏休み中に宿題が終わる気がしません」 というメッセージをたくさんいただきました。
親御さんたちにとって「夏休み中に終わらせる」というご懸念や焦りが強いことが伝わってきます。
で、これについては・・・ はい、終わらないかもしれません。
お子さんたちにどんな目的でどんな課題が出されているのか、個別の状況は全くわからないまま無責任に書いてしまいますが、
特に「取り組む」の壁がある子は、夏休みの宿題を期間内に全部終わらせようとしなくてもいいんじゃないかな、などとこっそり思っているところです。(宿題を出してくださった学校の先生方には申し訳ないのですが・・・)
夏休みの宿題が、本人にとって学びの積み重ねとはなりえず、ただの苦行になり果てる可能性のほうが高いからです。
945-2 席についていられない
もう一つご相談が多かったのは、集中できる時間が短くて席についていられない、といった内容です。
その場合は、学習の場面とは別に、身体をコントロールする力を高める練習を取り入れることをお勧めします。
これについては圧倒的にお勧めしたいのが、オンライン運動教室「へやすぽアシスト」での練習です。
自宅で、理学療法士や作業療法士などの有資格者から、運動療育的なアプローチのマンツーマンレッスンが受けられます。
ちょっと信じられないくらい、子供が変わりますよ。
945-3 何を優先して生きていきたいか
身体のコントロールは時間をかけて練習していく性質のものなので、これもまた、夏休みの宿題を期間内に終わらせるには間に合わないかもしれません。
でも、長い目で見て、本当にその子のこれからの人生にとって必要なのは、
無理をして宿題に取り組んで、親も子も疲弊し、副産物として「勉強なんて大嫌いだ!」という実感を固く心の中にこわばらせながら、なんとか期間内に宿題を終わらせることではなく、
少しずつでも目の前のことに集中する力を育て、「自分でやってみたら、できた!」という学びの喜びを味わいながら、自分の将来の目的に合った課題に主体的に取り組む力を育むことではないでしょうか。
なんとか夏休み中に宿題を終わらせたい、と願われる親御さんにとっては、消化不良な話かもしれません。
でも、宿題をやればやるほど自己肯定感が低下し、勉強嫌いになっていくのだとしたら、それは本当にやる意味があるものなのでしょうか。
学びとは、本来とても楽しいものです。
ぜひ一度、お子さんとご家族にとって、優先的に選択したいのは何か、大切にして生きていきたいのはどんな価値観か、考えてみていただけたらと思います。
一人でも多くのお子さんに、本来の学びの楽しさ、喜びを味わってもらえたらと、そして楽しく実りある夏休みを過ごされるようにと、心から願っています。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
- 療育のセカンドオピニオンが欲しい方
- 一般的な療育支援分野とは違う角度からアドバイスが欲しい方
- 漠然とした不安や言葉にしづらい”何か”があってクリアにしたい方
ぜひ一度「オンラインセッション」にお声掛けください。
育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
うまく書けない・しゃべれないと思う方もご安心ください。
ゆっくり丁寧にあなたの中にある”何か”を引き出します。