921-1 わかりやすい!
先日、日帰り入浴のできる温泉に行きました。
観光地ですが、地域の方も日常的に利用されている、気軽な雰囲気のお風呂でした。
お風呂場には、リンスインシャンプーとボディーソープのボトルが並んでいて、それぞれに「かみのけ」「からだ」と、黒い太いマジックで書いてありました。
それを見て、なるほど!と思ったのですが、いやこれは実にわかりやすい。
こういうお風呂場のボトルって、たいてい細かい字で「シャンプー」とか「コンディショナー」とか、種類が書いてありますよね。
わたしはいつもメガネをかけているのですが、お風呂で裸眼になるとそういう細かい字が読めないので、いちいちボトルを持って顔の前に近づけて、文字を読んでから使っていました。
それを別に不便とも思ったことはなかったのですが、こうやって大きく「かみのけ」と書いておいてもらえると、そのわかりやすさに驚いたのです。
921-2 困っている常連さんのために
あとでスタッフさんに伺ってみたところ、常連さんの多くは高齢の方で、中にはちょっと物忘れが増えてきた方、認知症の傾向が出てきた方などもいらっしゃるのだとか。
そういう方たちにとっては、ボトルの文字はとても読みにくい。
どっちがどっちだか、毎回スタッフを呼んで尋ねる方もいらしたのだそうです。
で、ボトルに大きく種類を書くようにしたところ、高齢の方以外にも好評で、ずっと続けているのだそうです。
手書きの文字じゃカッコ悪いから、印刷したシールでも貼ればいいのかもしれないけど、そこまでやるのはめんどくさくてね!
・・・と、スタッフのお姉さまが笑っておられました(^ ^)
確かに、見た目を整えたければ他にもやりようはいろいろあるでしょうが、使う人も準備する人も、誰も無理することなく、みんなにとって一番ちょうどいいのが、この「手書き」というポジショニングだったのでしょうね。
921-3 目の前のあなたが何に困っているのかを汲み取る
こういう支援は誰にとってもわかりやすいですね。
みんなにとって使いやすい環境調整は、目の前のたった一人の困り感に寄り添うところから生まれるのだなあと、改めて思ったことでした。
高齢者支援とか、療育支援とか、大きな枠組みでくくって考えることも、もちろん大事です。
でも、今この瞬間に困っている人を助けてくれるのは、その人が何に困っているのかを1対1で汲み取ってくれる、誰かのまなざしです。
育児中の親御さんは、お一人おひとりが、そうした温かいまなざしを、ご自身のお子さんに向けてくださっています。
その小さな積み重ねこそが明日の温かい世界をつくっているのだなと、ただありがたく思っています。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
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心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします