861-1 疲れやストレスがたまりすぎる前に自分でキャッチしよう
4月の新しい生活が始まって、学生の方は1週間ほど、社会人の方は2週間ほどが経ちました。
少しずつ、疲れやストレスもたまってくる頃かと思います。
多くの人は、疲れやストレスがたまってきたことに自分で気づいて、ほどよく対処しながら過ごしています。
ところが、経験の少ない子供たちや、頑張ることに慣れ過ぎている大人たちは、疲れの感覚がわかりにくく、ギリギリの限界まで頑張ってしまうことがあります。
できればそこまで行く前に、自分でストップをかけるなり、周囲にヘルプを求めるなり、できると良いですね。
そのためには、自分がどのくらいの疲れやストレスを抱えているのかを認識し、言語化できることが大切です。
そこで、疲れやストレスを「荷物」に見立てて体感してみましょう。
861-2 疲れやストレスが加わるとどうなるか?体感ワーク
練習では、すでに抱えている荷物(=疲れやストレス)に、追加で荷物が加わったとき、どう感じるかを体感し、言語化します。
軽いストレス
- 片手で持てるくらいの物を入れた紙袋を持つ
- 指導者が紙袋に軽い物(テニスボール、空のペットボトル等)をポンと入れる
中くらいのストレス
- 重いと感じるくらいの物を入れたリュックサックを背負う
- 片手でギリギリ持てるくらいの重さの紙袋を持たせる
重いストレス
- 両手でやっと抱えられるくらいの物を入れた段ボール箱を持つ
- 箱の上に重い物(分厚い辞書、2リットル入りペットボトル等)を載せる
今回はストレスを「軽い・中くらい・重い」の3段階に分類しました。
もう少し細かくor大きく分けても良いと思います。
重さの設定も、ご本人に合わせて調整してみてくださいね。
861-3 柔軟な進退ができるように
こうした練習を通して、ストレスが加わったときの自分の反応が見えてきます。
怒りが湧いてくる、重すぎると言葉が出なくなる(=何も考えられなくなる)、などなど。
重さを変えて比較することで、このくらいの重さならなんとかなる、これ以上になると厳しい、ということも見えてきます。
同じ重さの物を持っても、人によって感じ方が違うこともわかるでしょう。
大人の方もぜひご一緒にやってみてください。
紙袋にポンとボールが飛び込んできたとき、これがロールプレイだとわかっていても、意外なほどに感情がざわめくものです。
疲れやストレスを完全に排除するのは難しいことですし、それが良いとも限りません。
それよりは、疲れやストレスに柔軟に対応して、ほどよく進退を調整していくほうが、ずっと現実的で、生きやすいですね。
どんな状況でも柔軟に対処できるような生き方を目指して、大人も子供もみんなで一緒に、少しずつ練習していけるといいなと思っています。
本日は以上です。
次回の配信は4/17(月)です。
それでは、また。
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