689-1 自分で決めた枠組みに閉じこもってきました
わたしは昔から周囲の人・物・事に対して過干渉の気味があります。
たとえば自分の周囲の枠組みに対して。
わたしは自分の予期せぬ出来事が起こるのが大の苦手です。
イレギュラーな出来事に対処できない(する自信がない)からです。
だから徹底的に事前準備したり、予定調和の中だけで物事が完結するようなフィールドを無意識に選んだりしてきました。
自然に物事が流れていくままに任せるのではなく、枠組みをきっちり決めて、その中に閉じこもってきたわけです。
689-2 育児でも過干渉
対人関係で特に過干渉が出たのが、育児です。
子供が小学校低学年くらいになるまで、とにかく手や口を出しまくっていました。
子供が学校に馴染めない時期があったために親のわたしが必死になっていて、学校に任せられないなら自分が出しゃばるのは必要なことだ、とすら思っていました。
当初はそれでよかった時期もあったと思います。
でも、子供は成長するし、状況は変わっていくものです。
流れていく状況に気づかず、自分が手と口を出し過ぎていることに気づかせてもらったのは、学校の先生や習い事の先生など、親とは別の立場で子供と関わってくださっていた方々の、何気ない一言や態度からでした。
689-3 過干渉は、自分も相手も信頼していないから
特に印象深かったのは、先生が子供の作文を見て何気なく「これはどこまでお母さんに手伝ってもらったの?」とおっしゃったのを聞いた瞬間です。
いつの間にか不必要なところにまで侵食していた自分に気づきました。
それからは極力自分を戒めて、手も口も引っ込めるようにしました。
なかなかすぐにはうまくいかなかったのですが、何年も経ってようやく「ただ見守る」ことが少しはできるようになってきたかなと思っています。
人・物・事に過干渉してしまうのは、一つには、相手を信頼していないからです。
それはつまり、相手と向き合う自分というものをも信頼していないということです。
・・・続きは次回に。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。