650-1 ディスレクシアについての勉強会
今日は、自治体の特別支援教育相談課が主催している勉強会にオンライン参加しています。
今回のテーマは、ディスレクシアの(読み書きに難しさのある)お子さんへの支援についてです。
大学教授の方がお話くださっているのですが、いくつか深く頷かれることがありました。
その中の一つをシェアさせていただきます。
650-2 目的のために必要なものとそうでないものを切り分ける
子供たちがなぜ学校で読み書きを身に着けるのかというと、「学ぶため」です。
文字や言語を使って知識を得たり、それをベースにして自分の頭で考えたりするために読み書きを行うわけですね。
ということは、”うまく” 読み書きできなくても良いわけです。
学ぶことが目的なら、教科書をすらすらと音読できなくても、漢字を多少間違っても、別の方法で代替できれば何の問題もありません。
重要なのは学習することであって、読んだり書いたりすることはその入口でしかありません。
読み書きそのものの出来栄えを追求するのではなく、その向こう側にあることを見ていこう、ということです。
ディスレクシアに限った話ではありませんが、発達特性に起因する困難のあるお子さんの学習支援には、このように、目的のために必要なものとそれ以外を切り分ける意識が必要です。
支援に関わる大人がこの部分をきちんと切り分けることが最初の一歩ですね。
650-3 ディスレクシアは変わらないが、乗り越えられる
ディスレクシアは基本的には一生続くものです。
頑張って練習しても、「定型発達の人のように読み書きする」ことはできるようにはなりません。
できないものを無理やり練習することに何の意味もありません。
ただし、読み書きの困難やそこから派生して起こる不利益は、支援によって乗り越えていくことができます。
その子が読みやすい見え方を工夫するとか、漢字を間違えても意味が伝わればいいことにするとか、今すぐできることはいくらでもあります。
支援を受けつつ、自分自身の才能を伸ばしていくことが、すべての場で当たり前に行われるようになればいいなと願いつつ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。