571-1 ▼ お金・お小遣いとの付き合い方に悩むご家庭へ
昨日の記事に関連して、色々なメッセージをいただきました。
お金・お小遣いとの付き合い方を模索中のご家庭が多いようですので、もう少し補足で書いてみます。
以下、取り留めのない書き方になりますが、何かのヒントになれば幸いです。
居心地の良い金額を考える
お金には、その人にとってちょうど良い額というものがあります。
たとえばわたしたち大人も、1兆円をあげると言われても具体的に想像できないけれど、100万円なら使い道がわかる、といった感覚がないでしょうか?
お小遣いも、まずはご本人が使いやすい金額を考えると良いかもしれません。
たとえば昨日は拙宅の子供にお手伝い一回につき50円を渡していると書きました。
今うちの子供はプラモデルが好きなのですが、プラモデル一つが1,000~1,500円くらいです。
一日に50円を稼げば、一カ月で1,500円になり、一カ月頑張って欲しいものを手にいれるという道のりが描けます。
これがたとえば300円のガチャガチャが好きな子なら、一日に10円を稼いで一カ月で300円が貯まるほうがピンと来るかもしれません。
お小遣いの額面が高ければ良いというものでもないので、その子にとってちょうど良い、扱いやすい金額から触れていくのが良いのではないでしょうか。
571-2 ▼ 一カ月先の報酬が想像できないときは
一日50円獲得すれば一カ月後には1,500円になるからお手伝いを毎日頑張ろう、という仕組みは、目の前のことに集中するタイプの子には不向きなこともあります。
一カ月後では遠すぎて報酬にならず、「だったらお手伝いなんてやらないほうがいい」と感じさせてしまうのですね。
こういうタイプの子は、お金をもらったらすぐにあるだけ使ってしまったり、計画性を持って使えなかったりしがちです。
大胆にお金を使うことが悪いわけではありませんが、それもお金を自分で管理できていることが大前提ですね。
- 報酬を一カ月でなく一週間で渡す
- カレンダーポケットに毎日硬貨を入れて「お金が貯まる感覚」を演出する
- お金があると使ってしまう子には現金ではなくチケット制にする
などなど、その子に合った方法でお金との付き合い方を練習していきましょう。
571-3 ▼ お金に関するトラブル
学齢が上がると、保護者のお金を勝手に取る、友人同士でお金を貸し借りして困ったことになる、といったトラブルも。
お金の使い方が正しくないと感じるときは、ご本人と大人とで真剣に向き合いましょう。
指導するだけでなく、そのお金を使ってご本人が何をしたかったのかを話し合っていただけたらと思います。
友達に良い顔をしたかったのか?
どうしても欲しいものがあったのか?
欲しいものを手に入れることでご本人は何を得られたのか?
などなど・・・
お金にはその人の心の奥底にあるものが反映されます。
お金を使うことの奥にあるものを見ていくことで、きっと解決策のヒントが見つかることと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。