794-1 トラブルの起こらない集団はない
子供たちが集まる場では、どんな集団にも大なり小なりいざこざが起こります。
それが大きなトラブルに発展するかどうかは、全体の雰囲気にかかっています。
たとえば、悪気はないが思ったことをパッと口に出しがちなA君と、許容範囲が狭く相手に言われたことを敏感に受け取りがちなB君がいたとします。
こういう性質のペアがいると、まずたいていは賑やかな応酬が始まります (^ p ^)
(決めつけはいけませんが、集団運営ではある程度予想も大事です)
A君が何か言う、B君がやり返す、またA君が反応する、そのうち周囲の子供たちもざわつき出す、という形で騒ぎが大きくなっていきます。
794-2 集団が穏やかさを保つアプローチ
こういうとき、集団が穏やかさを保つためのアプローチ方法はいくつか考えられます。
一つは、A君とB君を離すことです。
物理的にグループやクラスを分けます。
これは根本的な解決にはなりませんが、全体のバランスから見て必要な場面はありえます。
二人の間によほど強烈なトラブルが予想される場合や、一時的に子供たちの成長を待つ意味で離す、といった場合に良いでしょう。
もう一つは、A君とB君のそれぞれが個別に練習をすることです。
A君は衝動性のコントロールや自他の気持ちの変化や相違について、B君は曖昧さの許容や自分を守るスキルについて、練習していくと良いでしょう。
794-3 集団の力を育む
このとき、彼らを、集団を乱す迷惑な子として見るのではなく、彼らが自分自身の人生をより自分らしく健やかにイキイキと歩むために必要なライフスキルを磨くのだ、という願いで、大人は関わりたいものですね。
そしてもう一つ大切なのが、A君とB君の所属する集団全体に、穏やかさを生み出す力を高めていくことです。
長くなりましたので、具体的な説明は次回に。
本日は以上です。
次回の配信は1/16(月)です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。