486-1 ▼ 聞く力の弱さ
子供たちの困り感を生む原因の一つに、「聞く力」の弱さがあります。
- ずっと聞き続けられない
- ピンポイントでしか聞けない
- 聞きたいところだけ聞いている
- 音だけ聞き流して、意味は受け取っていない
- 大体のところだけ聞いて、細かいところは聞き漏らす
など、など。
こうした聞き方は、聞き間違いを積み重ねるようなもので、正しい理解には到底たどりつけません。
五感にまつわる弱さは、はたから見て気づかれにくいという特徴があります。
当人も、自分の感覚が人と異なっているとは想像もしません。
486-2 ▼ 聞けないことで生まれる困りごと
「聞く」こともまさにそうですね。
野球のキャッチボールならば相手がボールを受け損ねればすぐわかりますが、 「音」のキャッチボールでは、相手がきちんと聞けているのかどうかを判断するのは難しいことです。
話が聞けていないことによって生活面にも学習面にもさまざまな困りごとが生まれます。
たとえば、、、
▼ ▼ ▼
- 口頭の指示にうまく従えない
- 一斉指示に反応しない
- お友達が動き始めてからやっと自分も動く
- 授業中にボーッとしている
- 指示を聞き直すことが多い
- お友達とのコミュニケーションがうまくいかない
- 一度はできた課題が二度目はできなくなる
- 一人で課題に取り組めない
など。
486-3 ▼ 引き出しを持っておこう
聞く力とは別の弱さがあるお子さんも似たような様子を見せることがありますし、理由が一つだけとも限りませんので、外側に見えている行動の様子だけで聞く力の弱さを判断するのはなかなか難しいのですが、、、
ただ、「聞く力が弱いのかもしれない」と想定してみるだけで、お子さんへの対応の幅が広がります。
支援者の選択肢が増えれば、その子にとってより良い支援を提供できる可能性も高まります。
働きかけを検討するとき、「聞く力が弱いのかな?」と想像する引き出しも用意しておいていただけたらと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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