こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、184通目です。
184-1 ▼ 療育現場に見る「問い方」の大事さ
昨日は、問い方が大事であることを書かせていただきました。
育児・療育の場面では、子供たちに何かを問いかけて答えが出ない時は、自然に問いかけを変えますよね。
相手の言葉の力、理解力、認識力に合わせて、質問の枠組み、捉え方、角度を変えていき、相手が「これなら答えられる」という入り口を探していきます。
これは、言葉による質疑応答のようなやりとりに限った話ではありません。たとえば課題に集中できないとか、課題を見ると怒り出してしまうとかといったように、こちらからの関わりに対して子供たちが素直に反応できない時も、いってみれば「質問に対して答えが出ない」状態と同じですね。
こういう時も、相手の理解力や認識力に合わせて課題の難易度や量や見た目などを調整していきます。
求める答え(回答、反応など)を引き出すためには、問い方(関わり方、課題の出し方など)が大事。どんな場面でも言えることだと思います。
184-2 ▼ 良いところ探しには〇〇の力を借りよう
さてこれは、大人でも同じことです。
「自分の良いところは?」と問いかけて答えが出ないならば、問い方を変えてみましょう。
昨日は、「できるだけ具体的で、自分の目で見えやすい形に変換する」とお伝えしました。
自分の目では自分の背中は見えませんが、代わりに前面も背面もすべて見ることができる相手といったら、「自分以外の人」です(^ ^)
自分一人では解決できないことがあるならば、自分以外の人のお力をぜひお借りしてみましょう。
ということで、まずは良いところ探しの第一歩として、「いま一番自分の近くにいる人の名前」を具体的に紙に書いてみてください。
自分と心の距離が一番近いと思う人を書くのがお勧めです。もし、今は身近にいないけれど、自分にとって大切な存在だった人がいるならば(小学校時代の先生、亡くなられた親御さんなど)、その方のお名前でも結構です。
184-3 ▼ 大切な人のことを思い出してみよう
次に、その人の長所、才能、武器は何か?を考えてみます。
自分はその人のどこが好きか?
その人のどんなところがすごいと思うか?
その人のどんなところを尊敬できるか?
その人はどんな才能を持っているか?
その人はどんな武器を持って生きている(いた)か?
その人はどんな場面で輝いていたか?
自分はその人のどんなところが印象に残っているか?
その人のことを誰かに紹介する時、なんと説明するか?
など、など。
自分にとってピンと来る「問い」から答えてみてくださいね。
あまり深く考えず、パッパッと思いつくままに書きます。頭で書くのではなく、手が書くようなイメージで、どんどん行きましょう。ちょっと違うかも?と思っても気にしないで書き続けましょう。
これ、頭の中で想像するだけではなくて、ぜひ紙に直接、手で書かれることをお勧めします!
実際に手を動かしてやるのとやらないのとでは、結果がまったく違ってきますよ!
続きはまた明日。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。