479-1 ▼ 環境は話しやすさに影響する
園や学校、療育施設等で、先生と保護者が面談をすることがあると思います。
たいていの場合、机を挟んで向かい合って座ることが多いと思いますが、どうでしょうか。
最近では感染症対策として、アクリル板が間に立っていたり、両者の距離が広く開いていたりもしますね。
一度座ってしまえば話が終わるまでは立ちにくく、自由に動くこともできません。
こうした環境は、人の「話しやすさ」に大きく影響します。
その影響はおそらくあなたが思っている以上に大きいです。
そもそも、姿勢を正して座るということは、ある意味では身体を固めるということです。
身体が固まれば心も固まるので、座って話すということは、最初から緊張の芽を内包した話し方ということになります。
479-2 ▼ 姿勢を自由にする
解決策の一つは、「姿勢を自由にすること」です。
立ってもいい、座ってもいい、寝転んでもいい。
自分の身体が「今とりたい姿勢」を自由にとれるようにしておくと、心もゆらゆらと緩み出します。
(三輪堂のセッションでもそうしています)
少なくとも2~3回は話し合いを重ねないと、心の奥に眠る本当の思いに近い部分の話は出てこないものですが、姿勢が自由で環境設定がうまく整うと、1回でスルッとそういうお話が出てきたりもします。
479-3 ▼ より建設的な話し合いにつながる
とは言いつつ、先生と保護者が寝転んで話すのは多くの場面であまり現実的ではないでしょうから、せめて、「座る位置を自由にする」ことをお勧めします。
どんな相手とどんな場で話すのか、自分や相手のコンディション等々、その時その時で、どういう位置関係で話したいかが違うはずです。
イスを自由に散らばせておいて、好きなイスをお互いに選んではどうでしょうか。
さらに言えば、話し合い中に自由に動けるようにするとなお良いです。
身体の状況は「今は立ちたい」「今は座りたい」が刻々と変化するものだからです。
学校などでどこまで実現できるかはわかりませんが、、、
こういう環境設定がお互いの信頼関係をつくり、結果として短時間でより建設的な話し合いにつながる、ということを頭の片隅に置いていただけたらと思います(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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