こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、167通目です。
今日は「比較すること」についてです。
167-1 ▼ 良くないのは比較ではなく〇〇
よく、他人と比較するのはやめよう、と言いますね。療育でもよくその系統のことを耳にします。
でも実は、比較すること自体は悪いことではありません。
比較した結果、優劣をつけるのが良くないのです。
たとえば、何か行動を起こしたら、それを失敗とか成功とか評価することがあると思います。
100%の成功が真っ白、100%の失敗が真っ黒だとして、現実的には、真っ白と真っ黒の間の、無数のグレーのどこかに当てはまりますね。
この時、白=成功のほうが良くて、黒=失敗のほうが良くないと思いがちですが、それはちょっと考え方が一方的です。
白と黒に優劣はありません。
167-2 ▼ 誰かと比べることで特徴がわかる
自分でやったことというのは、不思議と、限りなく黒に近いグレーに思えがちなものです。
でも、はたから見ると意外と白に近かったりするんですよね。
どんな色であったとしても、無数のグラデーションの中に置くと、必ず自分の隣には、「自分よりちょっとだけ白い」と「自分よりちょっとだけ黒い」がいます。
自分一個の問題として見ると、自分の価値観次第で、自分の色は白にも黒にも見えます。
でも、グラデーションの中に置くと、誰かと比較することができて、それぞれの色合いがわかります。
この人は自分より白い、
この人は自分より黒い、
この人と比較すると自分はこういう色だ、
といった特徴がわかります。
167-3 ▼ 自分の中にとどめずに
特徴がわかると、それは自分だけでなく、全員にとって役に立ちます。
自分一個の中にとどめておくと、失敗が失敗で終わってしまいがち。
でも、誰かとの相対的な関係性の中に置くと、自分の色が相手の色を際立たせてくれ、相手の色が自分の色を見せてくれます。
そこで優劣をつけてしまうから話がおかしな方向に行ってしまうので、比較した結果をただの特徴として受け取っておくことをお勧めします。
もしあなたが何かに失敗したと思う時、他人と自分を比べて落ち込んでしまう時は、ぜひ、周囲を見渡す大きな視野を持ってみてください。
あなたのその失敗が必ず仲間の役に立ち、ひるがえってあなた自身を支えてくれますから。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。