こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、156通目です。
156-1 ▼ 自分がないと、〇〇できない
昨日は、つながり、手放す、アウトプットにインプット、いずれにおいても「自分」がしっかり立っていることが大切だと書きました。
「自分」のどこがそんなに大切かというと、一つは、自分がないと、物事を選べないということがあります。
たとえば、レストランに入って何かを食べようという時。
席についただけでは、料理は出てこないですよね。
料理をいただくには、当然ですが注文しないといけませんし、何を注文するかは自分で決める必要があります。
これからいただく食事をパスタにするのかハンバーグにするのか。
この人生の岐路を選び取るのが「自分」です。
156-2 ▼ 生きることは選ぶこと
療育においても、「自分で選ぶ」ということは非常に大切なライフスキルです。
これは意外と親御さんにとっては盲点になっていたりもします。
お子さんが小さいうちはもちろん大人が主導して決めていきますが、定型発達の子は一定の年齢が来るとわかりやすく自己主張を始めるので、親が手を引くタイミングがわかりやすいのですね。
一方、発達に偏りがあったり、知的発達のゆっくりなお子さんだったりすると、ご本人の意思がわかりづらいことが多いので、つい大人が全部お膳立てすることになりがちです。
そのほうが大人も楽だし、子供も楽なもので、ついついそのまま流れていってしまうのですが、、、
本来、人が生きるということは、「自分」で「自分」のなすべきことを決め、選び、行動するということです。
誰とつながるのか?何を手放すのか?何が自分の人生にとって本当に大事で、何がそうでないのか?何をアウトプットして、何をインプットするのか?
決めるのはすべて「自分」です。
156-3 ▼ なんとなく選べてしまうから、わかりにくい
ハンバーグかパスタか、くらいだったら、どっちを選んでもそう大した差はありません。
でも、進学、就職、結婚、大きな買い物(家や車など)、などの岐路に立った時、選ぶスキルがないと、路頭に迷います。
多くの大人は、なんとなく人生の選択肢を選びとる力はあります。瀧本もそうです。だからこそあなたもわたしもここまで無事に生きてきたわけですし、普段は別にそこまで困ってもいないので、「選ぶスキル」と言われてもピンとこないかもしれません。
でも、普段の生活の中では特に困らなくても、思いがけないアクシデントが起きたり、予想外の出来事に直面したり、逆風の中に立ったりすると、ぽっきりと芯が折れてしまうこともあったりします。
療育現場でも、「選ぶことができない」ために起こっている子供たちの気持ちの乱れがいかに深いことか。
自分を立てて物事のつながりを深めていくことで、どんな局面でも「選ぶことができる」ようになります。
これが「自分があること」の大切さの一つです。
明日以降も少しずつこのあたりをお伝えしていきますね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。