こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、154通目です。
154-1 ▼ 何でも変化させる必要はない
昨日は配信をお休みいたしました。今日から再開です。よろしくお願いします。
昨日はくらげ師匠と仲間たちと一緒に、学びを深める会を楽しんできました。また折を見てシェアさせていただきますね。
さて、前回は、痛みは成長のチャンスであり、これまでのやり方を変えるチャンスです、と書きました。
でも、痛いから、困ったことが起こったからといって、何でも全部変えなければいけないかというと、そんなことはありません。
自分が何を得たいか、何を選ぶか、で決めれば良いのです。
154-2 ▼ 大切なのは、自分が何を得たいか
たとえばハイヒールを履いてつま先が痛むとします。フラットな靴を履けば痛みは解消します。
でも、もしあなたが、そのハイヒールを履くことで、おしゃれを楽しむとか、気持ちを高揚させるとか、何らかの喜びを感じていて、その喜びはフラットシューズでは得られないとします。
その場合、足の痛みが解消することと、ハイヒールによって得られるものとを比べて、どちらがより自分の得たいものに近づけるかを検討すれば良いですね。
足の痛みを解消するほうが自分の得たいものに近づけるならフラットシューズを履くし、足の痛みを我慢してでもハイヒールによって輝くことを選びたいならそうすればいいだけの話です。
後者の場合、足はハイヒールの中で全身の重みを不自然に抱えることになりますがそれでも足は頑張ってくれます。
良い悪いではなく、「あなたが主体的にそちらを選んだ」というだけのことです。
足に無理はかかるでしょうが、それよりもあなたにとって得られるものが大きいなら、堂々とその道を選択しましょう。
これは療育でも全く同じです。
たとえば大勢のお友達と一緒にいるとイライラしてパニックになってしまう子がいるとします。この子は、先生に丁寧に働きかけてもらうとパニックは和らぎ、周囲に意識を向けることも少しずつできるようになりつつある、としましょう。
この場合、少人数の取り出し授業などで対応すればパニックは防げます。一方、苦手な環境に対処する練習の機会は後回しになります。
154-3 ▼ あなたは何を得たいのですか?
療育の現場では常にこのような選択を続けておられるはずです。先生方は、その子の個別指導計画の「目標」に応じて、(時にはマンパワー、環境、教育リソースなどとのバランスも取りながら、)どの道を行けば最もバランスよくその子の目標に近づけるか、を考慮しながら状況を選択しているのではないでしょうか。
どの選択肢を選んでも、良い悪いは基本的にはありません。
大事なのは、自分(療育の場合はご本人や保護者も含めて)が何を得たいか、という柱だけです。
あなたは、あなたが今行っているその活動、その行動、その選択を通して、自分が何を得たいかを明確に認識していますか?
三輪堂の相互循環セッションやプライベートセッションでは、必ず開始前に「このセッションで得たい成果」を確認しています。
目標地点を設定した上で、現在地を認識していけば、おのずと道筋が見えてきますから。
あなたも、療育、育児、家事、仕事などなど、毎日お忙しく時間を過ごされていることと思います。その日々の活動からあなたは何を得たいと思っているか、この週末にでも少し時間をとって、確認されてみてはいかがでしょうか(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。