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教育現場に見るアウトプットとインプット

こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、148通目です。

目次

148-1 ▼ インプットが先の人が多い理由

昨日は、アウトプットが先で、インプットが後、という話をしました。

多くの方は、インプットが先になっていると思います。
自分もずっとそうでした、というか、アウトプットが先だと腹に落ちたのはごく最近です。

でもわたしたちは、小さい頃からそうやって育っているので、ある意味仕方ないと思います。

よく言われることですが、日本の学校の勉強の仕方は、知識を先生から伝えられて学ぶスタイルです。
自発的に興味関心を持って学びに行く・学び取るというよりは、席に座って待機して、先生が与えてくださる知識を受け取っていくスタイルですね。

自分から出てくる興味関心=アウトプット
先生から教えられるもの=インプット

こうして学校教育では常にインプットを先にしてきました(全ての学校がそうではないだろうとは思いますが)。
この学び方が悪いわけでは決してありません。
特に、生きていくために必要な知識のベースを育むという意味では、とても意味があることだと思っています。

148-2 ▼ インプット型の子、アウトプット型の子

今、学校の学びのスタイルは、「生きる力 ~学びの、その先へ~」という学習指導要領の一言に象徴されるように、自発的な興味関心に基づく調べ学習など、本人の中から出てくる芽を伸ばす形に移行しつつあります。

これからはインプットとアウトプットの順番が少しずつ変化していくでしょう。

とはいえ、本当の意味でアウトプット(=主体性、自発的好奇心)が先に立っているものはまだ少ないようですね。
多くの子供たちは、調べ学習なども「先生に言われたから」「総合の授業だから」などの受け身なインプットがスタート地点になっているような気配はしますが、、、まあそこは、まだ始まったばかりですし、子供たちを育てている大人自身がインプット重視で育ってきたのですから、仕方ないですよね。

そういう意味では、発達障害の子供たちの中には、すさまじくアウトプットに長けている子がいます。

たとえばADHD傾向がある子には、何か気になったらパッと身体が動く子がいます。いま授業中だから座っていなければダメとか、そういう理屈は考えないで、自分がやりたいと思ったことを追求します。

またたとえば、自閉傾向の子で、自分に興味があることしかやらない子がいます。その分野に関しては大人も舌を巻くほど習熟します。

148-3 ▼ アウトプットを優先してあげると

このような特徴は、今の社会を生きていく上ではマイナスに働くことも多いですが、自発的で主体的なアウトプットが圧倒的に先行していて、インプットが後からついてくるという意味では、実は彼ら・彼女らの行動の仕方は身体の理にかなっていると見ることもできます。

わたしたち大人が、まずは自分自身のアウトプットを優先してあげると、色々な子供たちの生きやすさ、ひいてはその子たちを育てる大人たちの生きやすさにもつながるでしょう。

繰り返しますが、インプット重視が悪いわけではありません。どちらが優れているとか劣っているとかでは全くなくて、単純に、アウトプット優先型か、インプット優先型か、というだけのことです。

ただ、今までは、わたしたちの基本的な姿勢がインプット重視に傾いていたでしょうから、アウトプットのほうにもちょっと意識的に目を向けてあげるといいかなと思っています。

「アウトプットが先」について、明日以降ももう少し続く予定です。

本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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